日本株下落、これからどうなる?



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From;西村剛

なかなか日本株が暴落前に戻りません。

依然として、先週の暴落で株価が下がったまま反発しません。昨日(2/13)の日本株市場も下落しました。日経平均株価は、前日比0.6%マイナスの21,244円68銭、マザーズ指数は、前日比2.6%マイナスの1160.63ポイントでした。

昨日の日本株市場は、前日の米国株式市場が上昇したことで、朝方は日本株も強い展開になりました。しかし、後場に入り、為替が円高方向に動いたことを嫌気し、坂を転がるように、ドンドン下落していきました。

株価が、なかなか戻らない…

まさに、株価がなかなか戻りそうで戻らない展開が続いています。やはり、あそこまで株価が、突如急降下したので、「すぐに反発するだろう」と思っていた方も多かったでしょう。ですが、現実を見れば、1週間たった今も、まだ回復の予兆が見られませんん。

いったい、これから日本株は、この暴落をきっかけにどのような展開になってしまうのでしょうか?1月が好調にきただけに不安な方も多いでしょう。もしくは、多数のメディアで「好調過ぎることが要因」とも言われていたので、反発に対し、楽観的に見ていた方も多いでしょう。そこで、ここからは、私の見解をお伝えします。

現状をテクニカル指標で見ると?

まず、その見解のもととなる現状を、しっかりと数字で把握しておきましょう。テクニカル指標で、日経平均株価を見ると、現在このようになっています。

◯RSI(9日):17%
◯ボリンジャーバンド:-2σ

この2つの指標を見るとよく分かりますが、今の株式市場は「明らかに売られすぎ」の状態です。しかも、それは日本株市場だけの話です。米国株式市場は、徐々に落ち着きを取り戻しています。暴落のきっかけになった米10年債の利回りは、2.85%の高止まりをしていますが、そのような状況です。このようにテクニカル指標と米国株式市場の状況を見ても、日本株市場は、明らかに売られすぎの状態です。

長期の上昇トレンドの終焉…

では、ここから日本株が、いったいどのような方向に向かうのか?それが一番気になるところでしょう。まず、その結論を申し上げれば、「長期の上昇トレンドの終焉」を意識しなければならないところにきました。つまり、下落トレンドへの突入を考えなければならないときにきたでしょう。

先ほどのテクニカル指標を見ても分かるように、今の日本株市場が、上昇トレンドであるなら、すぐにでも押し目買いが入りやすい水準でしょう。ですが、その勢いが足りないのか、なかなか株価が戻りそうで戻らない展開が続いています。

もちろん、暴落後の反発は、トランプ・ショックのように数日で戻るものもあれば、数週間、数ヶ月掛かるものもあります。だから、一概に、今の時点でどうなのかというのは言えないでしょう。ですが、少なくとも現状を見ると、そろそろ反発して良いのに、売られ過ぎの状態が続いています。

ここから意識しなければならないこと

つまり、もちろん近々反発してくれることを願いますが、一方で長期の上昇トレンドが終わり、下落トレンドに突入したことを考える必要もあるでしょう。年初に、私は今年の相場展望として、5月頃に一度下落トレンドに入り、その後再び上昇傾向があるだろうとお伝えしました。もしかすると、それが早くきたのかもしれません。

もしくは、年足で見ると、陽線が続いていますので、人間心理としては、ここでストップが掛かる可能性もあります。ある意味、チャートは、人間心理を表現したものだと考えられます。そういった心理状況を考えると、株式市場に関わる投資家たちが、その心理に知らず知らずに動かされているのかもしれません。

ですので、もちろん今は、明らかに売られ過ぎの状態ですので、短期的には反発があると思いますが、一方で、下落トレンドへの突入も考えて動かなければならないでしょう。これまでの調子が良かっただけに、悲観的なシナリオも描いて、動く必要があるでしょう。

私たちシステムトレーダーがすべきこと

ただし、私たちシステムトレーダーは、いつでもすることは同じです。シグナルの奴隷のごとく、トレードする以外何もありません。しかしながら、もし本格的な下落トレンドに突入したと考えると、もう一つしておかなければならないことがあります。

それが「リスク管理(=資金管理)」です。上昇トレンドでは、過度にリスクを取っていても命取りになりませんが、下落トレンドでは、少しでもリスクを取りすぎていると、それは致命傷になりかねません。そうなった場合、なってからでは遅いので、資金管理のレバレッジや銘柄分散数などを、そういったところをよく確認しておくと良いでしょう。

特にドローダウンの更新には注意!

ちょっとしたところかもしれませんが、非常に重要なことです。特に、リスク管理としてドローダウンを、もし更新したら、どのような対応をするかを描いておくことは重要でしょう。これは実際に起きてしまうと、精神的な苦痛や、悲痛の混ざった驚きがあります。

そうなった場合、いくらシステムトレーダーでも、我を忘れて、思ったことと違うことをしてしまう可能性もあります。もしくは、売買ルールに自信が持てなくなり、運用を停止してしまう可能性もあるでしょう。

ですが、それは一番もったいない話です。システムトレードは、長期間で見れば、右肩上がりに資産が増えていく手法です。だから、短期的なマイナスでそのように判断してしまうと、明るい将来を潰してしまうことになります。そうなっては、非常にもったいないので、そうならないためにも、リスク管理を徹底しておきましょう。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。