日本株失速、このまま下落が続く?



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From;西村剛

昨日(2/22)の日本株市場は下落しました。

ここのところ、いったんは上昇したものの、連日スッキリしない展開が続いています。去年の選挙付近から、ドンドン株価が上昇し、どこまでいくのか!?という展開を見せましたが、そこから失速が続いています。もう、これで日本株の勢いは本当に終わってしまうのでしょうか?

これからの展開は?

おそらく、それが暴落が一段落ついた今、一番気になる部分でしょう。暴落した分の反発は、あるのか?それとも、このまま本格的に下落トレンドに突入してしまうのか?その先行きが気になるのではないでしょうか。そこで、この失速気味な今の日本株市場を、改めて確認してみましょう。

昨日の日本株市場を振り返りましょう。日経平均株価は、前日比1.0%マイナスの21,736円44銭、マザーズ指数は、前日比1.1%下落の1206.31ポイントでした。この下落の主な要因は、前日の米国株式市場が下落したことです。その下落に連動し、日本株も下落しました。

なぜ、暴落以降低迷しているのか?

では、なぜこれまで絶好調だった米国株式市場が、急に低迷しているのでしょうか?今の下落の根源は、そこにあるかもしれません。ですので、それを紐解くと…やはり見えてくるのが「米国10年債利回りの上昇」です。今、米国10年債利回りは2.95%まで上昇しています。

この米国10年債利回りは、「3%」が一つの境界線と言われています。なぜなら、これが3%を超えると、企業が設備投資を控えるなど、積極的な動きがなくなり、米国の実体経済に悪影響を及ぼすと考えられているからです。つまり、今はその境界線である3%まで、あと0.05%のところまで迫っているのです。

ただ、ここで注意しなければならないのが、これはあくまでも私の見解ですが、すでに株価には、この3%になったときが織り込まれているのではないかと考えています。ですので、今の下落の根源は、この米国10年債利回りの上昇なのですが、それが3%を超えた場合に極端に状況が変わるというのは考えにくいのです。

ここから更に急落の可能性は?

そう考える根拠は、この指標です。

<VIX指数>
https://www.bloomberg.co.jp/quote/VIX:IND
(『VIX 銘柄 – CBOE SPXボラティリティ指数 名称 – Bloomberg Markets』より引用)

そうです、連日登場している株式市場の悲壮感を表すので、恐怖指数とも言われる「VIX指数」です。こちらを確認すると、依然として20ポイント付近で推移しています。もちろん、1月などと比較すると高いのですが、あの暴落があって以降からすると、もう落ち着きを取り戻しています。

ということは、今の株式市場は、株価は下落しているのですが「悲壮感漂う下落ではない」と考えられるでしょう。だからこそ、考えられるのは、もしこのまま本格的な下落トレンドに突入し、下落が続く場合は、急落で下落するのではなく、ずるずると下落する展開になるのではないでしょうか。

やはり、まだ境界線…

しかし、そのような話をしていますが、まだ長期で見た場合、下落トレンドに入ったとは言い切れません。これも連日お伝えしていることで申し訳ありませんが、まだ「どちらのトレンドに転がるかの境界線」です。日本株の失速が弱まり、再び上昇トレンドに入ることも十分に考えられます。

ですので、やはり今は、株価はこれから下落すると思い込まず…反対に、株価はこれから上昇すると思い込まず、どちらの方向に動いても良いように、準備をしておくのが鉄則でしょう。特に、私たちシステムトレーダーは、こういったときに、どちらのトレンドに向いても大丈夫なように準備ができる唯一とも言えるトレーダー集団です。

私たち以外の個人投資家は、私たちシステムトレーダーからすれば意外かもしれませんが、株価がどちらかに動かないと、なかなか上手く利益を上げることができないでしょう。むしろ、想定と違う方向に動いてしまうと、そこで待っているのは、損失でしょう。

このようなときこそ、私たちシステムトレーダーの特権が…

ですが、私たちシステムトレーダーには「株式市場の状況に合わせて戦略を使い分ける」ことや、「株式市場の状況に合わせてトレードしない」という選択が冷静にできます。なぜなら、私たちシステムトレーダーには、売買ルールがあり、その売買ルールから抽出される「シグナル」があるからです。

私たちシステムトレーダーは、シグナルが買えと言えば、買いますし、売れと言えば、売ります。また、シグナルが何も言わなければ何もしません。つまり、シグナルが、その状況に合わせて「あなたは今どうすべきか?」と教えてくれます。

あなたの「取るべき行動」はシグナルが教えてくれる

だから、もしあなたが、上昇トレンド用の売買ルールを持ち合わせていれば、上昇トレンドになったときには、その売買ルールが機能し、シグナルで何をすべきか教えてくれます。反対に、下落トレンドになったときは、下落トレンドのようの売買ルールを持ち合わせていおれば、その売買ルールが機能し、シグナルで何をすべきか教えてください。

もしくは、もしあなたが片方のトレンドに合った売買ルールしか持ち合わせていなければ、その売買ルールが機能し、その売買ルールに合わない株式市場の状況であれば「トレードしない」という選択肢も、あなたに示してくれます。

つまり、シグナルが「あなたが取るべき行動」を教えてくれるので、私たちシステムトレーダーは、まるでシグナルの奴隷のように従っていれば、どちらのトレンドになっても着実に利益を上げることができるでしょう。もしくは、ムダな損失をすることなく過ごし、結果的にそれまで積み上げてきた利益をムダに減らすことがないでしょう。

私たちシステムトレーダーの特権をフル活用しよう!

このように両面で準備できるのは、私たちシステムトレーダーの特権です。ぜひ、その特権を活かしながら、このどちらのトレンドに転ぶか分からない時期に、着々と準備を進めましょう。

ただ、一つだけ注意点としてお伝えしておくと、ここ最近システムトレードを始めたあなたは下落トレンドの経験が少ないかもしれないので、その場合は、下落トレンドだった期間絞って検証するなどして、対策を練っておくと良いでしょう。特にドローダウンやリスク分散面などのリスク管理と重視して、改善を重ねておくことをオススメします。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。