もし、下落相場になったら、はじめにすべきこととは?



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From;西村剛

「下落相場の対処法を教えてください」

連日、これから株価が、上昇と下落のどちらのトレンドに向くか分からないとお伝えしているせいか、このようなご質問をいただきました。特に、この数年は短期的な下落トレンドはあったものの、悲観的になるような下落トレンドはありませんでした。

もちろん、これからもし下落トレンドになった場合も、そこまでの下落になるのかと聞かれれば、現時点ではそこまではというところです。ですが、ここ数年でシステムトレーダーになったあなたは、その経験がないだけに、下落トレンドでは、どのような対処をすれば良いのか、不安かもしれません。そこで、今回は下落相場への対処法をお伝えします。

下落相場への対処法は?

では、私たちシステムトレーダーは、いったい何をすれば良いのでしょうか?もちろん、ここで具体的な方法論を、あなたにお伝えすれば、それが一番良いでしょう。ただ、今回はちょっと変わった話をします。ただし、これは一番重要なことです。では、その重要なこととは何か?

当たり前かもしれませんが…

それは「株式市場は、上昇相場と下落相場が必ずあることを理解する」ということです。ものすごく当たり前のことかもしれませんが、これを理解しているか、していないかで、全くその後の得られる結果が変わってしまいます。まず、下落相場の対処法と言えば、これに尽きます。

きっと、あなたは今「当たり前でしょ!」と思っているでしょう…または「そんなことを言う専門家がいるか!」と思っているでしょう…もしくは「頭大丈夫?」と思っているでしょう。いずれもウェルカムです。確かにそう思うのもムリは、ありません。当たり前で専門家が良いそうもないことですから。でも、対処法の一番重要な部分はこれです。

例えば、上昇相場が続くと投資家心理は…

例えば、上昇相場が続けば続くほど、株式市場に関わる投資家たちの心理はこんな風に緩みます。

◯これまで上がっていたのだからまた上がるだろう

◯一時的に暴落してもすぐに反発するだろう

まさに「楽観視」している状態です。だから、悪いデータを見ても、都合よく解釈します。例えば、保有中の銘柄が下落しても、これは一時的なことがだから大丈夫だと。もしくは、良いデータを過大評価します。例えば、保有中の銘柄で、一時的に下がったにも関わらず急上昇し利益を得た場合などです。「ほら、いっただろう~」という気分でしょう。

楽観視が生む傲慢…

つまり、楽観視言い換えれば「傲慢」な態度にもなりかねないということです。「ほら、いっただろう~」と言って利益が出たと言っても、保有中の他の銘柄が損失ばかりで、全体としては損をしているのに、利益を上げている気になってしまうなど、そういった都合の良い解釈からくる傲慢です。

では、もしそのように傲慢なときに下落相場に直面したらどうでしょうか?まず、そもそも下落相場ということに気が付かないでしょう。もちろん、何となく株価が下がっていることには気がつくでしょうけど、しっかりとは把握できていないでしょう。

自分の考えは正しい…はず!?

それでもなお、「これまで上がっていたのだからまた上がるだろう」「一時的に暴落してもすぐに反発するだろう」という自分の考えを否定することができず、まるで自尊心を守るために、自分の考えは正しいと思い込ませてしまいます。そうなってしまっては、もう何も手が付けられません。

しかも、そこから起きるのは「思考停止」という最悪の事態だけでしょう。

「もう、ここまで下がったのであれば塩漬けしかない」と。

こうなってしまっては、もう終わりです。方向感覚を失った状態です。カーナビで言えば、GPSが狂ったようなもので、目的地に行きたくてもいくことがもうできない状態でしょう。もし、カーナビがそれであれば、もう使い物になりません。でも、それが思考停止の状態ですので、まさにこれが私たち個人投資家にも起きかねないのです。

だから、下落相場への対処法は?

では、これを回避するにはどうすれば良いか?そうです、それが当たり前の言葉に聞こえるかもしれませんが、「株式市場は、上昇相場と下落相場が必ずあることを理解する」ことなのです。では、なぜこれを回避する方法論よりも、このような話をしたのでしょうか。

この原則に従うと…

それが「See(思考・パラダイム)→Do(行動)→Get(結果)」の原則です。下落相場の対処法は、この原則で言えば、「Do(行動)」です。でも、私は今回「See(思考・パラダイム)」を、あなたに伝えました。なぜなら、この原則で考えると、「Do(行動)」よりも「See(思考・パラダイム)」から着手しないと、あなたが望む「Get(結果)」を手に入れられないからです。

ただし、多くの個人投資家やシステムトレーダーは、まず方法論に当たる「Do(行動)」を変えて、「Get(結果)」を得ようとします。でも、この原則に従えば、その前に「See(思考・パラダイム)」が存在します。つまり、多くの個人投資家やシステムトレーダーは、望む「Get(結果)」得たいとき、「Do(行動)」ばかりに注目しているということです。ですが、この原則を見れば、そこだけいじっても結果が変わらないことはお分かりいただけるでしょう。

だから、今回は方法論以前の部分として、当たり前に聞こえるかもしてませんが「株式市場は、上昇相場と下落相場が必ずあることを理解する」ということをお伝えしました。ただ、これはこうやって株式市場から引いて見ているときは気がつくのですが、目の前の利益が上に行ったり、下に行ったりすると、思わず「Do(行動)」に走ってしまうものです。

もし、あなたが「Do」を求めてしまったら…?

ですので、もしあなたが「株式市場は、上昇相場と下落相場が必ずある」ことを理解していると思っていても、現実に直面したとき、そう正しく理解を続けることができるかは分からないでしょう。まさに、口で言うのはカンタンですが、実行…いや、自分にそう言い聞かせるのは至難の技だということです。

でも、その至難の技も自分を律することができれば継続することで必ずできるようになります。だから、もしあなたが下落相場の対処法と聞いて、すぐに方法論を求めたなら、その方法論の前に眠っている、あなたの「See(思考・パラダイム)」から、対処していくと良いでしょう。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。