日本株542円急落…これからどうなる?



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From;西村剛

昨日(3/2)の日本株市場は急落しました。

徐々に先月の暴落から回復し、新興市場は再び上昇トレンドに入りました。また、大型株も、米国ダウ指数が高値を更新すればというところまできていましたが、事態が急転しました。まさに「まさか…」の展開です。上昇の兆しがあっただけに、この急落は痛手でしょう。果たして、この急落を受け、これから日本株は、どのように推移するのでしょうか?

トランプ大統領の発言で再び…

まず、今後の展開を考えるにあたり、昨日の株式市場を振り返りましょう。日経平均株価は、前日比2.5%マイナスの21,181円64銭、マザーズ指数は、前日比1.5%マイナスの1213.65ポイントでした。この急落の要因は、あなたもご存じのように、トランプ大統領の関税に関する発言でした。

トランプ大統領が、自国の産業を守るために、鉄鋼輸入品やアルミニウム製品に大きく関税を課す予定だと報道されました。その報道を受け、米国株式市場が大きく下落し、為替が円高方向に進行しました。そして、それらの影響を受けて、日本株も大きく下落しました。

今月は株価が上がりやすいのに、どうなる?

では、この大幅下落を受け、日本株市場はこれからどのように推移するのでしょうか?昨日、今月は株価が上がりやすい傾向があるとお伝えしたばかりです。しかも、その理由の一つが「米国ダウ指数が上がりやすい傾向にある」ということでした。そのような背景がありますので、これは本当に気がかりなところです。そこで、ここからは今後の注意点と私の見解をお伝えしましょう。

昨日の急落で、日経平均株価は、再び「5日移動平均線」「25日移動平均線」「75日移動平均線」を割り込みました。これまで、「75日移動平均線」を割るかが、その後の展開を考える基準でしたが、昨日の急落でとうとう割り込んでしまいました。

最悪の場合は、19,331円も…

この状況を見る限り、目先の下値の目安は、暴落時の底値である2/14(水)の20,950円だと考えられます。ただし、ここで注意したいのは、もしそれを割り込むと、「52週移動平均線」である20,824円が視野に入ってきてしまいます。また、さらには「24ヶ月移動平均線」である19,331円も十分に考えなければならないところまでいくかもしれません。

分岐点は週明けの株式市場

そのような状況をふまえると、現時点では目先の底値と、それを割り込んだ場合を想定しておくのが良いでしょう。また、まだ1日だけの話ですので、多くを判断できない状況であることも否めません。つまり、週明けの株式市場の動向で、これまではっきりしなかった中長期のトレンドが決定しそうです。

加えて、上昇トレンドに入り好調だった新興市場の日経ジャスダック平均やマザーズ指数も、その上昇トレンドが崩れつつあります。やはり、この日経平均株価の急落をかわすことができなかったようです。それもふまえると、日経平均株価と新興市場の両方が、週明けの株式市場の動き次第で、上昇トレンドになるか、下落トレンドになるかの分岐点になるのではないでしょうか。

こんなとき絶対にしてはいけないこと

では、このような株式市場が不安定なとき、私たち個人投資家は、どのように対処していけば良いのでしょうか?その対処法は、「株価は上がる!」「株価は下がる!」と、どちらか一方に博打のように掛けてしまうことはせず、株価がどちらに動いても大丈夫なように準備しておくことです。

当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、これが鉄則です。どちらか一方に動くことを考えず、両方を考えるのです。人間は、どうしてもどちらか一方に掛けてしまうと、反対に動きたときに「いや、そんなはずはない!」と思ったり、「目の前の事実を見ないように」したり、「都合の良いデータを誇張して評価」したり、自分の過ちを認めない行動に出てしまいます。

そうすると、事実としては、自分の掛けた動きと違う動きをしているのに、その現実を「いつか自分が思ったように動くはず」と思い込んで、ずるずるとマイナスの方向に引きづられてしまうものです。そして、最悪の場合、それにハマったことも気が付かず、損失を重ね続けて…という末路を辿りかねないのです。

私たちシステムトレーダーがすべきこと

ですが、これはあくまでも私たちシステムトレーダー以外の個人投資家の話です。私たちシステムトレーダーは、絶対服従のシグナルがあります。また、そのシグナルに従う限り、株価がどちらに動こうが関係ありません。だから、日中株価を見ることはありませんし、株価に影響を与えるニュースなどを血眼になって見ることもありません。

あるのは、数え切れない検証から導き出された売買ルールから出てくるシグナルだけです。そして、そのシグナルは、株価が上がれば株価が上がったときに利益を効率良く上げる戦略が機能し、株価が下がれば株価が下がったときに効率良く利益を上げる戦略が機能して、シグナルで買うタイミングと売るタイミングを教えてくれます。

だから、私たちシステムトレーダーは、このように株価が不安定なときこそ、その真骨頂が明確になり、どのようなときでも、一攫千金はありませんが、着実に利益を積み上げることができるでしょう。ですので、私たちシステムトレーダーは、このような不安定なときでもすべきことはただ一つです。

シグナルの奴隷のごとくシグナル通りにトレードして、着実に利益を積み上げていくだけです。それが私たちの望む成功を手に入れる最短ルートですので、ぜひこの信じた道を、迷わずにまっすぐ進みましょう。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。

2 件のコメント

  • いつも貴重なご意見を賜りまして有難うございます。
    今回は本文中の、<加えて、上昇トレンドに入り好調だった新興市場の日経ジャスダック平均やマザーズ指数も、その上昇トレンドが崩れつつあります。やはり、この日経平均株価の急落を交わすことができなかったようです。>について、です。
    <日経平均株価の急落を交わすことができなかった・・・>の「交わす」は「躱す」でないと意味が逆になってしまうのではないでしょうか。「交わす」を生かすのであれば、
    <日経平均株価の急落に交わってしまたようです・・・>のほうが良いのではないでしょうか。失礼しました。

    • コメントありがとうございます!
      また、誤字のご指摘ありがとうございます。事後報告なり、恐縮ですが、修正しました。
      今後とも、ご愛読のほど、宜しくお願い致します。
      そして、いつもお読み頂きまして、本当にありがとうございます!

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