あの個人投資家の悲劇…



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From;西村剛

初めて取り上げる内容かもしれません。

今はシステムトレーダーと活躍するあなたも、もしくは他の個人投資家も、思った以上にアベノミクス相場から株を始めたという人が多いのではないでしょうか。。それより以前から株をやっていた方は、実感がないかもしれませんが、システムトレーダーズ・ミーティングなどで出会った人に聞くと、思った以上に多いことに気がつくでしょう。

日経平均株価がが1/2、1/3のとき…

その前の状況と言えば、気がつけば日経平均株価が1/2ほどではなく、1/3と言っても言い過ぎではないほど、株価が低迷したときでした。その頃は、欧州の金融危機などが日々報道され、日本では震災があり、ギリシャが破綻するのではないかという報道もありました。まさに暗黒の時代でしょう。

日々下がっていく株価を見て、もう日経平均株価が何千円台の時代を覚悟しなければならないと思ったときでした。しかも、そのときにちょっとした下げがあったときは、今とは全く違うパニックです。下落相場の中で、機能する逆張り戦略と上昇相場で機能する逆張り戦略は全く気分が違うので、非常に苦しいときでした。

暗黒の時代を知らない人たち

ですが…今システムトレーダーと活躍している人の何分の一とはっきりは言えませんが、他の個人投資家など、案外この時期を経験していない方は多いものです。というより、あの暗黒の時代に個人投資家の入れ替わりが起き、想像を絶するほど先行き不透明の中、退場してしまった個人投資家が増え、その後のアベノミクス相場で新たな個人投資家が増えたのです。

と…ずいぶん重々しい話をしましたが、これはあなたが頭の中で描写しやすいように、あえてこのような話をしました。もし、あなたがあの暗黒の時代の下落相場を経験していれば、これからお話しすることは、あ~そんなことあったな~という程度で受け止めていただければと思います。でも、もしあなたが、あの暗黒の時代を経験せず、アベノミクス相場の恩恵だけを受けていると、改めて思うなら、これからお話しすることは重要です。

「いつ始めたか」がその後を左右することも…

なぜなら、成功の要因は?と聞かれたとき経営者の中でこうコメントする人がいます。

事業を始めたときの景気が最悪のときだったからでしょうね。もし、良いときから始めていたら、ムリな経営をして…

このコメントから分かるように、「いつ始めたか」が、今後のトレード生活を大きく左右する可能性が高いからです。

私たちに必須の「正しい」パラダイム

これから、相場がどう動くかは誰にも分かりませんが、一つの方向性として、下落相場に突入する可能性が出てきました。もし、本当に下落相場に突入したら、あなたのパラダイム(思考)の中に、必ず入れておかないと危険を及ぼしてしまうことがあります。そのパラダイムが…

相場は、上昇と下落を繰り返す

ということです。当たり前と言えば、当たり前です。ただし、これはシステムトレーダーの話ではありませんが、私も過去に1000名以上の個人投資家の指導にあった経験がありますので、その経験から、この当たり前が理解されていないことが非常に多いということが言えます。

だから、これを理解していないことで、過去の上昇相場で大きな利益を上げたのに、その後大きな損失を抱えて、トレードの世界から退場してしまったという話は、数え切れないほど聞きました。しかも、たいていこのようなケースに陥る人は、私からの忠告を無視します。そして、気がつけば、私に授業料を払っているのに、もう私のもとに来なくなり、ようやく連絡が来たかと思えば、「助けてください!」というのがほとんどでした。

悲劇を生んだ彼らの「誤った」パラダイム

では、なぜこんなことに陥ってしまうかですが、それは「誤ったパラダイム」で株式市場を見てしまっているからです。そして、その「誤ったパラダイム」が…

「楽観的」

なのです。仮に保有していた株が下落しても、「そのうち上がるだろう」と楽観的に考えるのが、彼らのパラダイムです。確かに、普通では考えないほどの長期では、理論上株価は上がり続けると言います。ただし、それは結果的にそうなるだけであって、その過程では、上げ下げがあります。毎日株価がプラスにしかならないということは決してありません。

でも、彼らは誤ったパラダイムである「そのうち上がるだろう」という楽観的なもので株式市場を見ています。だから、そのパラダイムで株式市場を見ていると、仮にそれが上昇相場ですと、こうなります。

「私の考えは正しかった」

と。そして、その株価の動きを見て、彼らは「自分の思い通りになる」と、冷静に考えれば不思議ですが、心の中で、1%でもそのような気持ちが芽生え、自信というより過信が出てきます。でも、彼らのパラダイムは「そのうち上がるだろう」と、誤ったものです。だから、下落相場に転じると起きるのが…

「ナンピン買い」

です。

ナンピン買いの行く末…

下落相場は、株価が下落していくので、基本的には保有している株は損失を抱えやすくなります。でも、彼らの誤ったパラダイムでは「そのうち上がるだろう」と楽観的なものです。しかも、「私の考えは正しかった」という過信もあります。だから、「そのうち上がるだろう」というパラダイムのもと、彼らは「自分の考えは間違ってない。さらに買おう」と考え、ナンピン買いに走ってしまう傾向があります。

でも、下落相場ですので、そこから更に株価は下がります。そうなると、もうどうにもなりません。まさに「もう損失が大きくなりすぎて売るに売れない」という状態に陥り、行く末は塩漬けになり、大きな損失を抱えることになってしまいます。また、そこまでいくと、もう株価を見ないようにします。全く意味がありませんが、もうなかったことにします。そして、数年後…どうしようと考えるのです。

これが、上昇相場で勢いづき、誤ったパラダイムを持ったまま下落相場に突入した場合の個人投資家の悲劇です。でも、もし彼が誤ったパラダイムでなければ、どうだったでしょうか?正しいパラダイムである「相場は、上昇と下落を繰り返す」があったらどうだったでしょうか?

正しいパラダイムを持った人は…

その答えは、日々熱心に勉強するあなたであれば、もうお分かりでしょう。あなたが今考えている通りです。ただ、この正しいパラダイムも、必ずしも下落相場を経験しているからあるとは限りません。そのときに事実を受け入れ、それをふまえて今に至っている人でなければ、この正しいパラダイムを手にすることはできないでしょう。

ただ、私たちシステムトレーダーは、こうやって生き残っていることが証明するように、この正しいパラダイムを手にしています。だから、上昇相場だけでなく、下落相場でも変わらず着実に利益を積み上げることができるのです。

「See→Do→Get」の原則

やはり、私たちにとって重要なのは、当たり前ですが「相場は、上昇と下落を繰り返す」という正しいパラダイムを持つことです。See→Do→Getという原則が示すように、正しいパラダイムがなければ、正しい行動をしないので、正しい知識やスキルを習得できず、望む結果を得ることができません。

ですが、正しいパラダイムがあれば、正しい行動をとるので、正しい知識やスキルを習得し、望む結果を得ることができます。そういった意味では、これから下落相場へ突入する可能性があることを考えると、改めてあなたに「正しいパラダイム」があるか、自分に問いかけてみましょう。

知識やスキルよりも、「どんな」知識やスキルを習得するかの根本である「パラダイム」が正しくなければ、全てが狂ってしまいます。これが全てを左右すると言っても過言ではありませんので、この機会にしっかりと自分と向き合っておきましょう。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。