警告!!これを読む前に、日本株上昇を期待しては…



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From;西村剛

日本株、4月下旬に暴落か?

実は、これ…この記事を執筆するにあたり、はじめに付けたタイトルです。それが変わって「警告!!これを読む前に、日本株上昇を期待しては…」に落ち着いたのですが…おそらく、4月下旬に暴落と言われても、あまりピンとこない人が多いかと思い、配信直前にタイトルを変更しました。

日本株大幅上昇

しかも、まだ3月は終わってないので、4月を意識する個人投資家はあまり多くないかもしれません。しかも、しかも…昨日(3/27)の日本株市場は、大きく上昇しましたので、余計にピンと来ないかもしれません。昨日の上昇を数字で確認すると、日経平均株価は、前日比2.6%プラスの21,317円32銭、マザーズ指数は、前日比1.1%プラスの1164.69ポイントでした。

この上昇の要因は、米国株式市場の上昇です。米中貿易戦争への過度な懸念が後退したことで、米国株式市場が大きく上昇し、それを受けて日本株も上昇しました。これで、日経平均株価は節目である21,000円を回復しました。そのようなこともあり、安堵した個人投資家も多いことでしょう。だから、私はここで声を大にしてお伝えします。

警告!!これを読む前に、日本株上昇を期待しては…

「警告!!これを読む前に、日本株上昇を期待しては…」と。

では、なぜこのように「注意喚起」をするかと言うと、昨日上昇はしたが、チャート上では、依然として下落トレンドが続けているからです。だから、昨日の上昇を過度に期待して、今日からの日本株の上昇を期待してしまっては、痛い目を見ると思い、このような注意喚起をしています。

チャートを見ると…

ですので、ここからは、下落トレンドが続いている根拠と、この先何が待っているかについてお話ししましょう。まず根拠は、日足で見た場合、25日移動平均線、75日移動平均線が右肩下がりの形状になっていることが挙げられます。特に、日経平均株価は25日移動平均線を下回っています。

また、週足で見た場合、日経平均株価は、52週移動平均線の20,973円こそ上回ったものの、26週移動平均線の22,256円まではまだ1,000円近く幅があります。つまり、この日経平均株価のチャートの状況を考慮すると、昨日の反発は一時的であり、依然として下落トレンドを意識して株式市場に挑む必要があると、私は考えています。

もう一つの悪い話…

そして、悪い話がもう一つあります。例年、3月最終週から4月1週目に掛けて株価が上がりやすい傾向があります。ということは、株価が上昇しやすい傾向があるから、現状を維持しているだけで、もしこの傾向がなければ、株価はもっと下落している可能性が高いでしょう。そう考えると、現状は運良く、今の水準を保っていると考えたほうが妥当だということです。

もし、この傾向がなかったら、どうなる?

つまり、言い換えれば、この支えとなる傾向がなくなれば、株価は一気に崩れる可能性も十分にあり得るでしょう。そして、その崩れるのが、4月中旬から下旬に起きる可能性のある暴落です。下落相場は、上昇相場と違い、悪材料への市場の反応が変わります。それまでは楽観ムードだったものが、悲観的に変わるので、ちょっとした悪材料でも、必要以上に下落するということが十分に考えられます。そして、それが暴落である可能性も、十分にあるということです。

私たちシステムトレーダーがすべきこと

だからこそ、私たちシステムトレーダーは、昨日の大幅上昇に見をくれず、継続して下落相場対策が必要になってくるでしょう。例えば、下落相場や暴落時に強い逆張り戦略の準備をしたり、更に改良を重ねるのも良いでしょう。または、リスクを過度に取り過ぎていないか確認し、資金管理を入念に確認するのも良いでしょう。

もしくは、もしあなたがドローダウンを楽観的に見積もっていたら、ドローダウンを更新した場合、どのように対応するか考えておくのも重要でしょう。または、ドローダウンを今よりも小さく抑えられるように改良するのも、もちろん良いでしょう。

このように下落相場への対応は、なんとなく株式市場の思い雰囲気にのまれてしまう部分もあるかもしれませんが、すべきことは沢山あり、それをすれば必要以上に損失を受けることはないでしょう。むしろ、コツコツと利益を積み上げることができ、それはまさに私たちシステムトレーダーの真骨頂とも言うべき動きと結果になるでしょう。

下落相場では「ちょっとした」悪材料でも…

そして、その中でも、繰り返しになりますが、上昇相場では気にならなかったり、株価に影響がそれほどなかった悪材料でも、下落相場での悪材料は、予想外の暴落を引き起こす可能性のあるものです。そういった状況だけは、いつ起きるか全く予想ができません。ですので、決して昨日の株価上昇を楽観することなく、下落相場対策を引き続きしていくことが重要でしょう。

昨日の株価上昇は忘れよう!

改めてお伝えしますが、昨日の上昇は今週来週は株価が上昇しやすい傾向にある中のものです。俯瞰して見れば、下落相場であり、株価下落がこのあたりで落ち着いているのは、その傾向が背景にあるからです。だから、もしこの傾向がなければ、今頃株価は…。まさにそのようなことを想像しなければならない状況ですので、ぜひ気を緩ませることなく、下落相場対策を継続していきましょう。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。