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From;西村剛
この話は、システムトレーダーのあなたにとって、直接関係のない話かもしれません。
ですが、この話を本当に関係ないと言って聞かないと、あなたはある「原則」を知らないままトレードすることになり、利益のチャンスを逃すかもしれません。そういった意味では、関係ないと言いつつも、株式市場を相手にトレードをしている限り、これは重要な話といっても過言ではありません。
私たちシステムトレーダーには関係ないかもしれないが…
そろそろ、2018年3月期の決算発表が本格化します。決算発表は、その内容次第で株価に大きな影響を与えるイベントです。とはいえ、このようなイベントに関係なく、純粋に株価をデータ分析して利益を上げる方法を使う、私たちシステムトレーダーにとっては、あまり興味のないことかもしれません。
反対に、私たち以外の個人投資家にとっては、一大イベントと言っても良いでしょう。その先の投資判断をするのに、これほど貴重な情報はないとも言えるかもしれません。この発表内容によって、一喜一憂し、その動きが、まさに株価に影響するのでしょう。
決算発表は株価を大きく動かす
そして、その中でも、最も彼らを一喜一憂させ株価に影響を与えるのが。今後1年間の業績予想である「2019年3月期の会社計画」です。多くの上場企業は、この決算発表時に「2019年3月期の会社計画」を発表します。だから、この数字が「良いか」「悪いか」で株価が大きく変動してしまうのです。
もちろん、そこまではシステムトレーダーであるあなたも想像できているところでしょう。ただ、実はここに私たちシステムトレーダーが見落としがちで、あまり重視しない話があります。そして、これはある種、株式市場の中で、普遍的で原則とも言えることなのです。
では、その普遍的で原則とも言えることとは何か?ですが、それはこの計画には、「大企業と新興企業で大きな違い」があるということです。「えっ?これが原則…?」と思うかもしれませんが、もう少し私の話を聞いてください。
大企業と新興企業の内容の違いとは?
まず、その違いですが、それは計画が「保守的」か、それとも「挑戦的」かということです。カンの良いあなたであれば、もうお気づきかもしれませんね。おそらく、これから私がお話ししたいことが、想像できたのではないでしょうか。
そうです。この計画は、大企業は保守的な数字を出すことが多く、新興企業は挑戦的な数字を出すことが多い傾向があります。これは、普遍的なので原則とも言える傾向でしょう。では、なぜ、このような傾向があるかですが、それは彼らの背景を考えてみると分かります。
まず、大企業は、万が一その計画の数字目標を達成できない場合、クレームのようなものが発生する確率が高まります。株主はもちろんのこと、金融機関からも出る可能性が高いものです。ですので、できるだけそれを事前に回避できるように、発表時に達成できる見込みのある計画を出す傾向があります。
変わらない投資家心理~その.1~
そして、ここが実は本当の原則とも言うべき普遍的なものなのですが、この保守的な計画を見て、多くの投資家は失望して売りが出やすくなります。でも、これ不思議ですよね。彼らの背景を考えれば分かりますし、何度も繰り返されているのに、同じことが繰り返されます。まさに、これが「分かっているけど、変えることができない」投資家心理なのでしょう。
一方、新興企業は大企業とは全く反対で、企業の勢いをそのまま計画に乗せた挑戦的なものが多い傾向があります。この背景には、俗に言うサラリーマン社長で、自分の在任期間に何もなく終えることを考える社長ではなく、ガンガン攻めるオーナー社長が多いからでしょう。
変わらない投資家心理~その.2~
すると、この攻めの計画を見た投資家は、ワクワクし期待による買いが入りやすくなります。これも何度も繰り返される傾向で、まさに普遍的な投資家心理なのでしょう。そして、これにより新興企業の株価は決算発表後に上がりやすくなる傾向があります。
このように同じ計画でも、大企業と新興企業では計画そのもの根拠が違い、それが投資家心理を大きく左右します。もちろん、こうやって背景を考えれば傾向として考えられることなのですが、ここには、まさに投資家心理が邪魔をして、見えそうで見えない株価の動きになるのです。
傾向や原則を知ると…
でも、こうやって考えると、これは何度も繰り返されていることなので、いわば原則のようなものです。ということは、この原則を使えば、上手く利益を上げることができるのではないでしょうか。例えば、株主優待を狙って権利確定日前は株価が上昇しやすいように、何度も同じことが繰り返されているのであれば、それを活用した戦略を構築することができます。
このように株式市場に眠る原則を知ると、ムリなく利益を上げるチャンスが増えます。また、原則とは普遍的なものですので、崩れにくい戦略を構築することができるのではないでしょうか。そういった意味でも、この決算発表は、一つ戦略のタネになるかもしれません。また、細かく見れば、大企業と新興企業で株価の動きが変わるので、その部分も戦略のタネになるでしょう。
このようなことは、まだまだ株式市場にあります。これはアイデアと観察次第で、どこまでも拡張できます。ですので、ぜひあなた独自の視点で観察し、独自の傾向や原則を掴み、それを利益に変えていきましょう。
ー西村剛
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