日本株上昇…再び上昇トレンドの可能性は?



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From;西村剛

昨日(4/24)の日本株市場は上昇しました。

日経平均株価は、前日比0.8%プラスの22,278円12銭、マザーズ指数は、前日比0.4%プラスの1140.66ポイントでした。この上昇の要因は、為替です。為替が1ドル108円後半まで、円安方向に動いたことが好感され、外需関連株が上昇し、日本株の上昇をもたらしました。

明るいニュース!

そして、ここで一つ、私たち個人投資家にとって、明るいニュースがあります。それが「日経平均株価が約2ヵ月半ぶりに75日移動平均線を上回った」という事実です。75日移動平均線は、上昇トレンド、下落トレンドの判定に使われやすい指標の一つです。

その75日移動平均線を、日経平均株価が上回ったというのは、一つ明るいニュースと言えるでしょう。上回ったということは、それだけ株式市場が再度上昇トレンドに入る可能性が出てきたということです。ですので、これまで重々しい展開が続いていたこともあり、これは期待しても良いのではないかと感じる人も多いかもしれません。

でも、これは楽観的な話…

ですが…これはあくまでも楽観的な話です。たしかに、楽観的に見ればこれは明るいニュースであり、再び上昇トレンドに入る可能性があると示唆する事実でしょう。しかし、私は今後の展開を、こう楽観的に見てしまっては危険だと考えています。

なぜ、危険だと考えるかというと、それはマザーズ指数の低迷です。さらに詳細の理由をお話しするにあたり、改めて日経平均株価を確認しましょう。日経平均株価は、たしかに75日移動平均線を上回りました。ですが、上回ったといってもわずかです。だから、これで再び上昇トレンドだと考えるのには、時期尚早でしょう。

マザーズ指数が上昇を妨害

もちろん、これは私の悲観的な見解ですので、再び上昇トレンドに入る可能性も否めません。もし、日経平均株価が、年初来高値の24,129円34銭まで上昇することがあれば、息を吹き返すでしょう。ただ、ここまで上昇する可能性が、マザーズ指数の低迷によって、妨害されてしまうのではないかと考えています。

昨日、日経平均株価は、75日移動平均線を上回りましたが、マザーズ指数は75日移動平均線よりも約6.5%下回る水準で推移しています。数字で確認すると分かるように、マザーズ指数は日経平均株価の動きに反して、低迷しています。

二大投資家のバランス

ということは、ここで考えなければならないのが、株価を決める基本原理である需給バランスです。日本株市場を形成するのは、外国人投資家と私たち個人投資家だと言われています。まさに、この2つの投資家が二大投資家と言われています。

先に、結論を言うと、この二大投資家の一人である個人投資家が、マザーズ指数の低迷によって積極的に動かない可能性が高いからです。システムトレーダーであり、個人投資家であるあなたであれば、想像しやすいと思いますが、マザーズ上場銘柄は、外国人投資家や機関投資家よりも運用資金が小さい、私たちのような個人投資家に好まれる傾向があります。

個人投資家の買い意欲が…

おそらく、カンの良いあなたであれば、もうこの一言でお分かりだと思いますが、これが株式市場全体に影響を及ぼすということです。マザーズ指数が低迷していると、個人投資家の買い意欲が減退すると考えられます。そうなると、必然的に需給バランスが悪くなり、買いたい人が減ります。買いたい人が減れば、それだけ株価は低迷してしまいます。

というように、個人投資家は日本株に影響を及ぼす大きな勢力です。その勢力である個人投資家の買い意欲が減退すれば、それはいくら外国人投資家が買い意欲旺盛でも、その上値を個人投資家が止めてしまうでしょう。そう考えると、いくら日経平均株価に明るいニュースがあっても、再び上昇トレンドに入るまで上昇するのは厳しいのではないかと考えています。

こんなとき有効な戦略は?

ちなみに、このようなときに有効な戦略は「戻り売り戦略」です、戻り売り戦略とは、下落トレンドにある中で株価が上昇している銘柄を空売りする戦略です。まさに、今のように一時的に上昇している可能性が高いときに有効な戦略です。

そういった意味では、やはり私たちシステムトレーダーには、このような株式市場の状況だからこそ、利益のチャンスがあります。通常であれば、空売り戦略は、恐怖心がつきまとい、なかなかできないものでしょう。ですが、私たちシステムトレーダーは、検証することで事前にある程度結果を把握して、答えがわかったような状態で空売りできます。

これも私たちシステムトレーダーの特権

あまり良い例えとは言えないかもしれませんが、テストの答えが分かっていてテストに挑むのと、テストの答えが分かっていなくとテストに挑む場合の違いと同じようなものです。もし、答えが分かっていれば、緊張しないように、事前に高い確率で現実になる答えが分かっている状態で空売りに挑めるので、その恐怖心は違うでしょう。

このように、暴落時に以外にも、私たちシステムトレーダーだから持ち合わせている特権があります。この特権を持っているのに活かさないという選択はもったないでしょう。ぜひ、そのような特権も意識しながら、この戻り売り戦略の導入を考えてみてはいかがでしょうか。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。