新興市場ここから急落か？

2018.05.30

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From；西村剛

再び新興市場に不穏な空気が流れてきました…

これはあなたに急いでお伝えしないといけないことなので、今日は要点を急いでお伝えしたいと思います。そこで、まず、この新興市場の不穏な空気の理由をお伝えするにあたり、昨日（5/29）の日本株市場を振り返りましょう。

昨日の日本株市場は下落しました。日経平均株価は、前日比0.5％マイナスの22,358円43銭、マザーズ指数は、前日比1.8％マイナスの1136.08銭でした。この下落の原因は、欧州株が下落したことでしょう。また、為替が円高方向に動いたことが嫌気され、日本株市場全体が下落しました。

日本株下落だが、問題はここから…

そして、問題はここからです。この状況確認はいつも通りですが、実はここに新興市場に不穏な空気が流れている理由が隠れています。もちろん、カンの良いあなたであれば、もうお気づきかもしれません。その不穏な空気の理由は、日経平均株価の下げ幅が0.5％なのに対し、マザーズ指数の下げ幅が1.8％と大きくなっていることです。

なぜ、同じ日本株市場でも、ここまで下落幅に違いがあるのでしょうか？その大きな理由として考えられるのが、6/19（火）に控えた「メルカリ」の上場です。この申し込みにあたり、資金を作るために個人投資家の売りが先行していると考えられます。

メルカリが下落の要因？

メルカリは、その事業内容からも、個人投資家の中で認知度や注目が高い企業でしょう。ですので、そのメルカリのIPOに申込みをするために、今保有している株式を売却して、資金を作ろとする動きが出始めていると考えられます。このような動きは、注目企業のIPOがあるときは、よくある傾向の一つでもあります。ですので、IPOの時期を考慮すれば、いつも通りと言えばいつも通りかもしれません。

ただ、そういった傾向通りであるとは言っても、昨日の下げ幅は、少々行き過ぎのように感じられます。システムトレーダーでありながら、私の感覚になって申し訳ないのですが、昨日の株式市場を見て、そのように感じました。つまり、昨日の新興市場の下落には、他の要因もあるのではないかと考えられます。

密かにある投資家の懸念…

では、その他の要因とは何か？ですが、それは「新興市場が再び下値を更新してくるのではないか」という投資家の懸念です。まだ、多少余裕はありますが、もし、マザーズ指数が、4/17（火）につけた終値ベースでの安値1114.19ポイントを下回れば、投資家心理が一気に弱気になるでしょう。そうなった場合、大きな急落があってもおかしくない状況です。

もし、そのようなことがあった場合、新興市場は比較的個人投資家に好まれる市場ですので、再び多くの個人投資家が打撃を受ける可能性が高いでしょう。そうなった場合、私たち以外の個人投資家は、目の前の下がる株価を見て、パニックになるしかないかもしれません。そして、そのパニックは投げ売りを生み、さらに下落ということも想定されるでしょう。

私たちシステムトレーダーは違う

ですが、もちろん私たちシステムトレーダーは違います。私たちシステムトレーダーは、同じ個人投資家でも、かれらの動きを利用して、着実に利益を積み上げるトレーダーです。下がる株価を見て混乱する他の個人投資家が投げ売りし、適正株価よりも下がった株価を見て、私たちはチャンスと見て、買い付けます。そして、混乱がおさまり、株価が適正株価に戻るときに、売却し利益を積み上げていきます。

つまり、こういったときこそ、私たちシステムトレーダーの代名詞とも言える逆張り戦略が活躍します。特に、この場面で活躍が想定されるのは逆張り戦略の中でも「短期逆張り戦略」です。すぐに新興市場が急落するかは誰にも分かりませんが、今のうちから準備しておけば、来る急落があなたにとって、着実に利益を積み上げるチャンスに変化するでしょう。

私たちは彼らとは違ってこれができる

もちろん、将来の株価は誰にも分かりません。ですので、ここから確実に新興市場が急落するとは言い切れないでしょう。しかしながら、準備をしておけば、もしその機会がきたときにチャンスに変えられます。また、仮にその機会が近々来なくても、別の場面でいつこのようなときが来るかは分かりません。

そういった意味では、私たちシステムトレーダーは、他の個人投資家と違って、あらゆる場面を想定するだけでなく、その場面で着実に利益を積み上げるための準備をし、そのような場面をチャンスに変えられる唯一のトレーダーと言っても過言ではないでしょう。

ぜひ、この特権を活かして、次の場面に備え、利益を積み上げていきましょう。そして、長期にわたり安定的に利益を上げ続け、あなたの望む成功に一歩ずつ近づき、その成功をつかみ取りましょう。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 （過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある） システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。