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From;西村剛
日本株市場は、米中の貿易摩擦への懸念や北朝鮮情勢等の外部要因でパッとしない展開が続いています。
しかし、海外に目を向けると・・・
NASDAQ指数は絶賛高値更新中!
実は、米国NASDAQ指数は絶好調に推移しているのです。
NASDAQ指数は米国のNASDAQ市場に上場する3000社以上の銘柄を対象にした株価指数で、マイクロソフトやグーグルといったインターネット関連企業が数多く上場しています。ハイテク株やネットこの指数を簡単に言うと「米国ハイテク株指数」といったところでしょうか。
一方で、日本人が良く耳にするNYダウ指数は、ダウ・ジョーンズ・インデックス社が公表する30社を対象とした株価指数であり、ボーイングやマクドナルドなど米国の大企業が中心となった株価指数です。簡単に例えると「米国版の日経平均株価」といったところでしょうか。
実は、この2つの指標は、直近全く異なる動きをしているのです。NYダウ指数は2081年1月につけた高値を更新できずにボックス圏で推移しています。一方で、NASDAQ指数は高値を更新し続けているのです。
これを言い換えると、米国のハイテク企業は業績の先行きは好調と市場で判断されていることで資金が流入している反面、有名な超大型株は業績の先行きに不透明感があり、資金が流出しているということでしょう。
では、なぜ、ハイテク株と超大型株では業績の先行きに違いがあるのでしょうか?
金利上昇期はハイテク株に注目!?
それは、「米国金利の上昇懸念」が原因の大きなひとつであると考えています。
超大型株は、借入金の額が大きく、金利上昇による借り入れコストの増加は、好ましくありません。そして、超大型株ほど、企業業績を拡大するために一定量の設備投資が不可欠であり、金利上昇が上昇したからといって、簡単に設備投資を抑えることも難しいです。その結果、業績が停滞するリスクが高くなります。そのような理由から、金利上昇は大型株にとって悪材料と判断されます。
一方で、ハイテク株は、利益率の高い企業が多く、自社で潤沢なキャッシュを保有していることが多く、大型株ほど借入金の額は少ない傾向が強いです。設備投資もあまり必要としない企業が多いことから、金利上昇の影響は少ないと考えられています。
金利の上昇期には、相対的にハイテク株が魅力的に移ることから、ハイテク株に資金が流入し、株価上昇する傾向があるのです。このような理由から、NYダウ指数とNASDAQ指数ではパフォーマンスに違いが出ているのです。
米国の金利は、好調な経済環境を背景に、当面上昇傾向が続く可能性が高く、米国ダウ指数に採用されるような大型株が下落する可能性が高そうです。その一方で、米国NASDAQ指数で大きな割合を占めるインターネット関連企業の株価は上がる期待が持てるでしょう。
日本でもインターネット株の株価上昇期待
実は、この話は米国だけに限った減少ではないでしょう。
日本にも今後同様の現象が起こる可能性が高いと考えます。日本の株式市場においても、大型株の株価は下がる一方で、一部の業績の良いインターネット関連企業の株価は大型株ほど下がりにくい展開になるのではないかと考えています。
実際、直近のインターネット企業の業績は絶好調に推移しており、株価もそれに伴い上昇を続けている銘柄が散見されます。足元の株式市場は、大型株とインターネット関連株の値動きで差が生まれやすい状況になっているのです。
この差をうまく捉えることができれば、新たな投資戦略を生むことも出来そうです。例えばですが、大型株をフィルターとした新興株戦略や、新興株をフィルターにした大型株戦略などを新しい戦略として考えてみるのも面白いかもしれませんね。
ー西村剛
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