売買ルールの処方箋



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From;西村剛

新しい戦略が完成!

自信作の新戦略をさっそく実運用に使ってみたら、バックテストの結果も良好だったにも関わらず、
実運用し始めたら、上手くいかない・・・

こんな経験はないでしょうか?

このような事態に陥ったときの私の対処法をご紹介します。

私の対処法

作成した売買ルールがいざ実運用を始めてみると不調になることは、システムトレーダーであれば誰でも通る道です。このような事態に直面したときに、当然売買ルールの見直しを行うことでしょう。

その際には、採用している条件式や、条件式の数値を見直すことは重要ですが、まずはじめに確認しておきたいことが2点あります。

1点目は、「成績不振の原因である負けトレード」です。

トレード一覧から直近の負けトレードを調べて、

・負けトレードだった銘柄になにか特長はないのか?
・数トレードが大負けだったのか?
・小さな負けトレードが積み重なって不調だったのか?

といった点を調べます。

もし、成績不振の原因が1トレードによる大きな損失や、ある一時点で負けトレードが重なった場合には、偶然成績が悪いだけである可能性が高いです。

一方で、小さな負けがずっと積み重なって損失が膨らんでいる場合には、その売買ルールがカーブフィッティングであった可能性があり、根本的に売買ルールの設定を見直す必要があるでしょう。

単純にいくら負けたということだけでルールの良し悪しを判断せず、負けトレードの内容を詳細に分析し、売買ルールの設定を見直すと良いでしょう。

2点目は、「手仕舞いでスリッページしていないか」という点です。

これは、作成した売買ルールが上手くいかない理由として非常に良くある失敗例です。「スリッページ」とは、自分の発注によって株価を下げてしまうと言う現状を指します。逆張り戦略や押し目買い戦略では、株価が急落した銘柄を買い付けします。

買い付けする際には、売買が活発に行われており、売買代金が大きくなる傾向が強いことから、スリッページについてさほど気にする必要はありません。

しかし、問題は手仕舞いです。

株価が暴落し売買が活発であった買い付け時とは異なり、手仕舞いのタイミングでは株価の変動も落ち着き、売買代金が低水準にとどまることが良くあります。システムトレードでは、手仕舞いは成行注文で行うことが多く、売買代金が低水準のところに成行注文を出すことによって、スリッページが発生し、バックテストのような好成績を出すことが出来なくなってしまうのです。

これが、非常に起きやすい問題なのです。

スリッページしているかどうかについては、自分が発注を出すタイミング(寄り付きor大引け)に板状況を確認することで、把握することが出来ます。自分の成行注文が株価にどのような影響を与えているか確認し、もし自分の注文で株価が変動している場合には、売買ルールの見直しを行う必要があるでしょう。

具体的な改良方法としては、買い付け時の売買代金の制限を引き上げることで、手仕舞い時のスリッページを回避することが出来るでしょう。おそらく、売買代金の制限を厳しく設定することで、バックテストの成績は悪化する可能性が高いでしょう。ただし、その悪化については、許容しなければならない部分であると、あらかじめ考慮しておくべきでしょう。

自分の注文を織り込んでいない場合の成績は机上の空論でしかなく、スリッページがないように改良することで、安心して使い続けることができる売買ルールになります。

ぜひ、自分の売買ルールが想定よりも成績が上げられていない場合には、上記2点について、はじめに見直しを行ってみてはいかがでしょうか。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。