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From;西村剛
あっという間に7月が終わりを迎え、8月に入ろうとしています。8月はお盆や夏休みで長期の休暇に入る方も多いことでしょう。
世の中は、夏祭り、花火大会等さまざまなイベントが盛りだくさんです。そうしたレジャーの熱い8月ですが、
株式市場はと言うと。。。
夏枯れ相場
8月相場を一言で言うと「夏枯れ相場」です。
過去の株価データを利用して、8月初に全上場銘柄を購入し、8月末に手仕舞いした場合について、シミュレーションした過去18年市場全体の相場の傾向が以下の通りです。
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【8月の傾向】
勝率:約42%
平均損益:-1.5%
月別上昇率:12ヶ月中12位)
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過去のデータでは、8月相場は1年で最も下がりやすい月と言えます。
これは、8月は機関投資家や個人投資家問わず、長期休暇に入る投資家が多く、市場参加者が減少します。また、長期休暇を前にポジションを手仕舞いする傾向が強く、8月は例月以上に下がりやすい傾向があるのでしょう。こういった傾向があることについては、頭の片隅に入れておくと良いでしょう。
8月相場を乗り切る秘訣
なお、下がりやすい傾向があるということに関連して、
8月相場が怖い点がもうひとつあります。
それは、「売買代金が少ない」という点です。市場参加者が少ないことで、8月売買代金が低調になりやすいです。売買代金が低調な相場は、ちょっとした材料で株価が大きく動く可能性が高いです。
ちょっとした不祥事で株価が急落する企業があったり、たまたま好材料があった銘柄に個人投資家の資金が集中し株価が急騰することがあります。また、米中の貿易摩擦の問題が完全に解決していない、むしろ激化の可能性もある中で、お盆期間中等に大きな動きがあると、一気に株式市場全体が動く可能性もあるでしょう。
このような傾向を上手く捉えてトレードすることが8月相場を乗り切る秘訣でしょう。
裁量トレードであれば、突発的な急落を回避するために、あえてポジションをいつもよりも少なくする方法が考えられるでしょう。また、システムトレードであれば、悪材料銘柄の急落に備えて逆張り戦略に磨きをかけたり、急騰銘柄を掴むために新興株の順張り戦略を開発するのもありでしょう。
ぜひ、今のうちに8月相場への対策を行なっておいてくださいね。
ー西村剛
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