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From;田村祐一
先日、つい半年くらい前から株式投資を始めた友人と話している中で、少し気になる発言がありました。
その発言とは、
「A銘柄は、あと少し戻れば、トントンになる」
「B銘柄は、あと〇〇円上がったら10万円の利益が出る」
といったものです。この発言を聞いて、私は少し危ないかもしれないと感じました。
それは、なぜか、、、
購入価格は気になるもの?
友人は、自分が買い付けした価格に対して、〇%利益or損失となったときに手仕舞いを考えているようです。このように考えて、トレードしている人はたくさんいると思います。
これの何が危ないかというと、「自分が買った株の価格を必要以上に意識しすぎている」からです。 購入価格を意識することはリスク管理上とても良いことですが、自分の購入価格ばかり気にして投資判断を下すと、適切な判断は下せないでしょう。
なぜなら、「自分が買い付けした価格」は、他の投資家にとっては、全く知る由もない、関係ない価格です。よって、株価も、自分が買った株の価格を考慮して動いてはくれません。
手仕舞いの基準は?
「自分が買い付けした価格」で投資判断を下すよりも、「移動平均線」や「一目均衡表」「MACD」等のテクニカル指標をもとに投資判断を下すほうが、よっぽど理にかなっていると思います。
なぜなら、移動平均線が、「上値抵抗線」と「下値抵抗線」として判断されているように、テクニカル指標は、自分のほかの投資家も投資判断を下す材料として活用しているからです。そして、多くの投資家が利用しているテクニカル指標ほど、その効果は高いでしょう。
また、裁量トレードの場合、自分の購入価格ばかり気にして投資判断を下すと、自分自身の過失から、適切な投資判断を下せなくなる可能性が高くなります。
先ほどの友人の例を挙げると、
「B銘柄は、あと〇〇円上がったら10万円の利益が出る」という意識に引っ張られすぎて利益確定のタイミングが遅れてしまうかもしれません。
そして、「A銘柄は、あと少し戻れば、トントンになる」と思い、早めに損切りできずに、ずるずると株価が下落し続け、手仕舞いのタイミングを失うかもしれません。
このように、必要以上に「自分が買い付けした価格」で投資判断を下すことは、失敗する原因のひとつになりうる危険があります。仮に、「自分が買い付けした価格」を意識しすぎていると感じた場合には、購入価格をいったん頭の隅に置いて、そのほかの情報で判断すると、失敗を未然に回避できるかもしれません。
なお、これはシステムトレードにおける売買ルールの手仕舞いにおいても同様だと私は思っています。売買ルールの手仕舞い条件式の代表的な条件式に、「含み益」や「含み損」という条件があります。
「含み益」という条件式は、「買い付けした銘柄の利益が〇%出ているから手仕舞い」
「含み損」は、「空売りした銘柄が〇%損失している手仕舞い」というものです。
システムトレードで売買ルールを作成するときに、これらの条件式を採用することはあります。しかし、私の中では、統計的な有効性では【「テクニカル指標」>「含み益」「含み損」】だと思っています。
これについては、あくまでも私の私見であり、確実なものではありませんが、そのように考え、売買ルールの手仕舞いには、移動平均線や前日比、陽線・陰線等のテクニカル指標を優先的に手仕舞い条件に追加しています。
もし、あなたの売買ルールを確認したときに、売買ルールの手仕舞いが「含み損」と「含み益」のみであれば、テクニカル指標を追加してもよいかもしれません。
PS.
「含み損」と「含み益」の条件式が悪いと言うことではありません。当然、この2つの条件式も、大事な条件式であると考えています。 ただし、私の場合は、この2つの条件式は、統計的な有効性を求めるものではなく、「精神安定剤」的な役割で使用することが多いです。
「損失が20%を超えると、イライラして、仕事が手につかない」
「利益が30%になった、早く手仕舞いしたくて、うずうずする」
等の精神面で売買ルールを淡々と継続することに黄色信号が灯りそうな場合に、「含み損」や「含み益」を追加することが多いです。
ぜひ、手仕舞い条件で悩んでいる人がいれば、これを参考にしてみてくださいね。
―田村祐一
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田村 祐一



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