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From;西村剛
10月を前に、一気に肌寒い季節になってきました。あっという間に、1年の終わりが近づいていますね。
今の日経平均株価は24000円台を一時回復し、年初来高値更新をうかがう水準にまで達しています。
10月相場は、まさに日本株が年末にかけて、上がるか下がるかを見極める試金石と言えるでしょう。
本日は私なりに10月の株式市場の傾向について分析してみました。
10月は下がりやすい?!
10月相場を考えるにあたって、まずはじめに10月は統計的にみてどのような月なのかをしっかりと押えておくことが重要です。
10月初旬に全上場銘柄を購入し、10月末に手仕舞いした場合について、シミュレーションした過去28年の市場全体の相場の傾向が以下の通りです。
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【10月の株式市場の傾向】
勝率: 44.07 %
平均損益(率): -0.92 %
平均利益(率): +8.80 %
平均損失(率): -8.62 %
プロフィットファクター: 0.962
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上記のように、10月の株式市場は下がりやすい傾向があります。
10月の成績は12ヶ月の中で9番目の成績となっており、1年の中でも下がりやすい月と言えます。
10月は3月決算企業の中間決算発表が多く、決算の内容によっては株価が大きく乱高下するリスクがあります。株価が乱高下する相場では投資家はリスクを避けようと売買に慎重になるため、相場全体が下落しやすくなると考えられます。
7月から10月にかけては、例年下がりやすい傾向があることから、暗い話題が挙がることが多く、市場参加者も少なくなりがちです。
しかし、10月の傾向を市場別に見ると明るい兆しが見えてきます。
実は、10月相場は、例年新興株が上がりやすい傾向が見られるのです。
10月市場別の傾向は?
市場別に10月の傾向をみると
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【東証一部】 勝率44.52% 平均損益-1.17%
【東証二部、大証、名証】 勝率44.8% 平均損益-0.04%
【新興市場(ジャスダック・マザーズ)】 勝率47.7% 平均損益+1.6%
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上記のように、ジャスダック、マザーズの平均損益がプラスに転じているのです。
10月は、8月と9月相場で大きく売り込まれた新興市場が、リバウンドしやすい月と言えそうです。
10月は新興市場のリバウンドに期待しましょう。
―西村剛
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