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From;田村祐一
株式投資に関する情報収集を常に行っていますが、1年の中でも、3月中旬と6月中旬、9月中旬、12月中旬は特に情報収集に時間をかけます。
それは、なぜでしょうか?
これが分かる人は、私と似た投資法を実践されている方かもしれません。
3月中旬と6月中旬、9月中旬、12月中旬になぜ情報収集に時間を割くかというと、その時期は「四季報」の発売日だからです。
四季報は、ファンダメンタル投資を行う上では、なくてはならない情報ツールです。四季報をじっくりと読み込むことで、優良銘柄を何銘柄も発掘することが出来ます。これ以上書くと、四季報の回し者ではないかと疑われてしまいそうなので止めますが、私にとっては、四季報を読まないファンダメンタル投資はありえません。
そんな貴重な情報が詰まった四季報ですが、12月中旬は「四季報 1集 新春号」が発売されます。今年は12月14日(金)が発売日でした。
一番重要視している号
実は、私の中では、この「新春号」が年4回発売される中で、一番重要視している号です。なぜなら、新春号に書かれている内容が、3月決算企業の中間決算の数字が織り込まれているからです。
3月決算企業は、第3四半期決算発表が2月頃にあり、通期決算発表が5月頃に予定されています。
中間決算の内容が織り込まれている新春号では、会社側が発表している通期業績予想に対して、中間決算時点での進捗状況を見て、上方修正される可能性を示唆してくれます。2月や5月に業績の上方修正がされる可能性が高い銘柄に、今から注目しておき、実際に2月の第3四半期決算発表で上方修正されれば、株価が大きく上昇する期待が持てるでしょう。
新春号では、このように年明け以降に上方修正される可能性が高い銘柄を、簡単に見つけることが出来るのです。
四季報には、さまざまな細かい情報が記載されていますが、上方修正の期待が持てる銘柄を探すには、
①四半期進捗率
②営業利益予想の前号比修正矢印
③四季報予想と会社予想の乖離率マーク
の3点を見ると良いでしょう。
この3つの指標の詳しい説明については、新春号の26ページから29ページに記載されていますので、そちらをご参照ください。
いずれにせよ、この3つの指標が、前号よりもポジティブな内容になっている場合には、業績の上方修正期待が高い銘柄と言えます。
この3つの指標だけを見ればよいので、それほど手間はかからないです。
上昇修正期待が持てる銘柄をリストアップした上で、その後各銘柄の詳細を確認し、年明け以降に注目する銘柄を選定するのです。四季報はとても分厚いものの、見るべきポイントは、実はそこまで多くありません。
あの分厚い冊子に圧倒されて、なかなか読む気がしないのも確かですが、これをやるかやらないかで、得られる情報量に差が出ることは間違いないです。少なくともファンダメンタル投資を実践している人ならば、四季報の熟読は必須作業といっても過言ではないでしょう。
この時期は、年末で仕事が忙しかったり、忘年会シーズンでなかなか時間を割くのが難しい時期ですが、わざわざ割く価値がある情報が新春号には詰まっています。
14日から私は新春号の分析作業にいそしんでおり、今日の夜は投資家仲間と新春号の銘柄で気になった銘柄の共有会に参加してきます。
2019年のスタートダッシュをきるための銘柄を、みなさんもぜひ探してみてください。
ー田村祐一
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田村 祐一



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