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From；田村祐一
先々週には、きな臭い雰囲気が出ていましたが、
先週は、一転して好調な相場となりました。
5日（金）には、日経平均株価は一時
年初来高値を更新しました。
米中貿易摩擦への懸念が後退したことが要因みたいです。
新元号が決定してから日本株市場は上昇を続けており、
新天皇が即位される効果はすごいですね。
短期的に株価上昇していることで、
さらなる上値を期待したいところですが、
私個人としては、ダマシの可能性が高いと考えています。
昨年からの日経平均株価のチャートを確認すると、
・2018年10月に2万4400円台
・2018年12月に2万2600円台
・2019年3月に2万1800円台
と高値を切り下げている状況です。
直近は株価上昇が続いているものの、
長期的なトレンドで見ると、まだ下落トレンドを脱してはいません。
よって、新元号の発表でお祭りムードが漂っているものの、
また、下落トレンドに突入する可能性が十分にあります。
特に、ＧＷの10連休を前に、
保有銘柄のポジションを手仕舞いする動きも出やすく、
4月中旬は売りが出やすい地合いとなりそうです。
せっかく勢いが出始めている上昇トレンドに
水を差す可能性は十分にあり、注意が必要でしょう。
現在の状況は、2019年の相場のトレンドを左右する
非常に重要な時期にあると考えています。
ここで株価上昇の勢いが止まってしまうと、
再度2万円割れまで一気に調整する可能性があるでしょう。
そして、上昇トレンド入りするにはもう一段上昇する必要がありそうです。
5日の日経平均株価の
150日移動平均線21751.9円
250日移動平均線21985.7円
を超えない限りは、上昇トレンドに転換とは言えないでしょう。
もし、上記を明確に超えてきた場合には、
上昇トレンドに再突入した可能性が高いでしょう。
そうなったら、順張り戦略で、
業績が好調な銘柄から優先的に買い付けしたいですね。
今の状況は三角持合のチャートを形成しているので、
あまり過度なリスクはとらず様子見が無難だと思っています。
さて、裁量トレードの話はここまでにしておいて、、、
この話を踏まえて、少しシステムトレードの話をしましょう！
システムトレーダーの方で、最近サポートセンターに
問い合わせが多い内容は、
「最近、シグナルが発生しないのですが、
検証ソフト壊れてないですか？」
という質問です（笑
実際にサポートをしてみるとソフトは正常だったのですが、
そのような問い合わせが多いみたいです。
それくらい、シグナルが出にくい相場環境なのです。
システムトレードにおいて「シグナルの発生＝トレードチャンス」です。
そのシグナルが発生していないタイミングは、
つまり、トレードチャンスと言えないということです。
私は、裁量トレードもシステムトレードも大好きなので、
裁量では自分の相場感も織り交ぜながら銘柄選定をし、
システムトレードでは、一切相場感を挟まずにシグナルに従います。
そんなトレードをかれこれ10年近くしていますが、
今のような相場では、裁量とシステムトレードともに
トレードがほとんどストップしている状況です。
方向性が見えない相場は、安易に手を出すと、
想定の逆方向にいくと大きな損失を被ります。
システムトレードのすごいところは、
リスクが高い相場では、トレードが発生しないところでしょう。
過去のデータを元に、チャンスの相場とそうでない相場を
振り分けることができるのです。
よって、今シグナルが出ていないからといって焦る必要はありません。
シグナルが出てくるまで、どっしりと構えていてくださいね。
ー田村祐一
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田村 祐一
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