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From;西村剛
日経平均株価が小幅ながら続伸しました!
日経平均株価は前日比0.24%プラスの21301円73銭、
マザーズ指数は前日比1.14%マイナスの880.79ポイントとなりました。
日経平均株価は5月に入り大きく下落した反動によるリバウンドが続いており、
ようやく少しひと段落というところでしょうか。
株価のボラティリティを表すVIX指数のチャートをみると、
ようやく過去のレンジ内に収まり始めており、
米中貿易摩擦懸念に関する暴落の第一段階は終了したと言えそうです。
ただ、上昇したといっても日経平均株価が連休前の高値22362円から
21067円まで1295円まで下落したことを考えるとまだまだ物足りない上昇にとどまっており、
何らかの悪材料が出ればもう一段の下落も十分あり得る水準までしか反発していません。
またマザーズ指数は下落が続いており、
もう一段の下落があると個人投資家の狼狽売りが起こってもおかしくはないでしょう。
今週も波乱含みの展開になりそうです。
次の焦点は?
次の焦点としては、「米中貿易摩擦について次に発生する新しい材料」でしょう。
仮に次に出る材料が、米中貿易摩擦を更に悪化する材料であれば株価は大きく下落しますし、
逆に米中貿易摩擦懸念が改善されるような材料であれば株価は大きく上昇すると考えています。
ですのであくまでも次の焦点はこれから出る新しい材料次第といったところではないでしょうか。
ここで注意しておきたいことは、株価が大きく下落したときにどのように対応するかを事前に決めておくことです。
仮に良い材料が出れば、
株価は上昇するので特に問題はありませんが、
逆に株価が大きく下落すれば大きな損失に繋がる可能性があります。
ですので大切なのは「ここから株価が大きく下落したときにどう対応するか」を事前に決めておくことなのです。
・次の株価の下落に備え現金比率を高め暴落が起こったときに買う「逆張り戦略」で臨むのか、
・株価がさらに下落することに賭け、「空売り戦略」で臨むのか、
・株価が底を打ってからの上昇局面で利益を狙う「順張り戦略」で臨むのか、
自分のなかではっきりさせておくことが大切でしょう。
もちろんどの戦略で臨んでもうまくいくとは限りません。
しかしながら一番失敗するのが、何も考えず行動し、慌てて売ったり買ったりすることなのではないでしょうか。
少なくとも株価が下落した際の対応を事前に決めておけば、
その対応が正しかったのか、間違っていたのかはあとから振り返ることが出来ます。
この振り返りこそが株式投資に関する技術アップなのです。
ぜひしっかりと今のうちに準備しておいてくださいね。
―西村剛
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