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From;西村剛
日経平均株価が再度下値抵抗線を下回りそうな展開となってきました。
23日の日経平均株価は前日比0.62%下落の21151円14銭、
マザーズ指数は前日比0.79%下落の883.90ポイントとなっています。
引き続き米中貿易摩擦が懸念され買い手不在のなか売られ日経平均株価、マザーズ指数ともに下落しました。
日経平均株価は21000円の大台割れこそ回避出来たものの、
75日移動平均線や26週移動平均線などテクニカル指標で下値支持線となっている移動平均線を下回りました。
株価が移動平均線を下回ったということは、その期間に株を買った投資家が含み損を抱え始めたと言い換えることが出来ます。
ですので株価が移動平均線を下回ったことで投資家心理が悪化し始めたと考えておいたほうがよいでしょう。
投資主体者別動向は?
5月第2週の投資主体者別動向を見ると、今日本株を売っているのは外国人投資家です。
外国人投資家は5月1週に8510億円売り越し、5月2週に3940億円の売り越しとなっており、
5月に入り日本株を大きく売ってきています。
一方、個人投資家は5月1週こそ5758億円の買い越しとなったものの、5月2週に522億円の売り越しとなっています。
5月の暴落局面で株を買っていた個人が売り越しに転じている点は要注意でしょう。
仮に個人がさらに売り越してくると需給面ではかなり悪化することとなり、株価の急落も十分に考えられます。
今でこそ小康状態を保っている日本株ですが、このタイミングでちょっとした悪材料が発生し、
日経平均株価が21000円を下回ってくると一気に投売りが出る可能性もあります。
そのときに起こる暴落に備えしっかりと準備しておいてくださいね。
―西村剛
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