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From;田村祐一
日経平均株価は先週に一時2万100円台まで
下げる場面が見られましたが、
その後は反発して2万円後半まで回復しています。
裁量トレードとシステムトレードを行う私にとっては、
嬉しいような悲しいようなそんな気分です。
裁量トレーダーとして考えると、
株式市場の暴落は起こってほしくないので、
反発したことで、少し安堵しています。
その一方で、システムトレーダーの私からすると、
暴落は絶好の逆張りチャンスなので、
少し肩透かしをくらったような形です。
まあ、相場はどう動くかなんてわからないですから、
私の思惑通りに動いてくれることなんてまずないですよね(笑
ただし、過去の暴落パターンを研究している私からすれば、
まだ今の状況は安心できる状況では全くありません。
それは、なぜなのでしょうか・・・?
一口に暴落と言っても、その暴落に至る過程には、
さまざまなパターンがあるからです。
暴落のパターン
簡単なパターン例を挙げると、
(1)数日間で一気に暴落するケース(急落型暴落)
(2)数週間~数ヶ月かけてダラダラと暴落するケース(セリングクライマックス型暴落)
(3)急落後に一瞬株価が回復したものの、
再度株価が急落し暴落にいたるケース(ジェットコース型暴落)
上記は、暴落パターンの一部ですが、
これ以外にもさまざまなパターンが存在します。
それぞれの暴落ケースの例を挙げると、
(1)は東日本大震災(2011年3月)のチャートパターン
(2)はリーマンショック(2008年10月)のチャートパターン
(3)は2018年12月クリスマス暴落のチャートパターン
となります。
①~③のチャートをそれぞれ見ると、
暴落でも、ぜんぜん異なる動きであることが確認できます。
そして、私の過去の分析では、暴落のパターンで一番多いのは、
実は③のパターンが多いのです。
短期的に株価が下がったあと、
一瞬株価が上昇して安堵したのも束の間、
その後再度株価が急落するパターンです。
『①下がって⇒②上がって⇒③大きく下げる』動きが、
ジェットコースターに似てるので、そんな名前を勝手につけています。
2018年12月のクリスマス暴落では、
11月末に2万2500円台だった日経平均株価が、
12月初旬に急落し11日には一時2万1000円台まで下がりました(①)
その後、12月13日にはに2万1800円台まで回復しました(②)
しかし、再度株価が下落し12月26日には1万9000円台を割り込みました(③)
この話を聞いていただくと、
勘の良い方は気付いたかもしれません。
今の相場って、まさに②の位置にいませんか?
だから、まだ暴落の可能性がなくなったわけでないと
私は考えているのです。
万が一、暴落が起こるとすれば、
今週の水曜までの株価の動きが非常に重要です。
この2日間の株価が堅調に推移していれば、
目先暴落の危険性は回避できたと言えるでしょう。
一方で、この3日間の株価が下がって推移した場合は、
③に一気に突入する可能性が高いでしょう。
よって、今週はじめの株式市場の動きは、
非常に重要な意味を持ちますので、要注意と考えています。
③に到達しなければ、ファンダメンタル投資の再開でしょうし、
③に万が一到達すれば、システムトレードの逆張りチャンスです。
どのように動くかは全くの未知数ですが、
どう動いても対処できるように準備は必須です。
ココからは、ほぼ独り言みたいなもんなんですが、
つくづく感じるのは逆張り戦略って優秀ですよね。
だって、逆張り戦略があれば、
急落型暴落だろうと、セリングクライマックス暴落だろうと、
ジェットコースター暴落だろうと対応できてしまいます。
だからこそ、万が一の事態に備えた、
最終防衛ライン的な安心感が強いですよね。
「正直暴落が怖くない」なんて言える投資家は、
システムトレーダーくらいじゃないですかね(笑
他の投資家からしたら、すごく異質で、
変な奴と思われていそうですが・・・
でも、システムトレーダーの私たちは、
周りにどう思われようと、淡々と逆張り戦略の
トレードチャンスの発生を待つだけです。
今週は、逆張り戦略のチャンスが発生するかもしれませんので、
絶対にシステムトレーダーは見逃さないで下さいね!
ー田村祐一
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田村 祐一



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