続・寄り指値の有効性



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From;田村祐一

先週の日本株市場は、前月の好調な流れから一転して、
微妙な相場展開になりましたね。

日経平均株価も2万1400円台まで調整しています。

前回の私の記事では、
「寄り指値注文」の有効性について書きましたが、

前回記事「寄り指値の良い点」はコチラ

先週さっそく「寄り指値」の真価を
発揮してくれるタイミングありました。

先週の日経平均株価は、

2019年9月30日終値 21,755.84(前日比-123.06)
2019年10月1日終値 21,885.24(前日比+129.4)
2019年10月2日終値 21,778.61(前日比-106.63)
2019年10月3日終値 21,341.74(前日比-436.87)
2019年10月4日終値 21,410.20(前日比+68.46)

といった流れで推移しています。

特に、10月2日と10月3日に2日連続で株価が下落したことで、

押し目買い戦略やデイトレ戦略で、
シグナルが発生しやすかったと言えます。

実際、3日には、私が採用している押し目買い戦略や
デイトレ戦略では、シグナルが何銘柄か発生しています。

ここで、重要になるのが、4日の株式市場の動きです。

4日の日経平均株価は、

始値 21,316.18(前日比-0.11%)
安値 21,276.01(前日比-0.30%)
高値 21,410.20(前日比+0.32%)
終値 21,410.20(前日比+0.32%)

と狭いレンジでの推移なっています。

始値は前日比で少し下げてスタートしたものの、
その後は買戻しが入り、前日比で上昇して引けています。

さて、この4日の株式市場の流れであれば、

おそらく多くのシステムトレーダーのシグナルは、
約定せずに終わった可能性が高いでしょう。

通常、押し目買い戦略やデイトレ買い戦略は、

発注方法が「指値-2%」や「指値-3%」といった、
比較的前日比よりも下の値段で発注を出すでしょう。

過去の株価データをもとに有利なタイミングで仕掛けているので、
決して、この設定が悪いわけではありません。

しかし、4日の株式市場のように、前日比で少し下げて、
その後株価上昇に転じた際には、深い指値の設定では約定しません。

4日に約定することを期待したシステムトレーダーにとっては、
肩透かしを食らったような感じになります。

しかし、「指値注文」では約定しなくても、
発注方法が「寄り指値注文」であれば約定した可能性が高いです。

前回のメールマガジンでもお伝えしましたが、
例えば、押し目買い戦略を作成する際に、

「指値注文」であれば、「シグナル当日の終値から指値-3%」
と言った設定をしたとしましょう。

しかし、「寄り指値注文」であれば、
「シグナル当日の終値から寄り指値-1%」と緩い設定でも、

売買ルールの資産推移が安定する傾向があります。

よって、4日のような狭いレンジの推移でも、
発注した注文が約定する可能性が高くなるのです。

実際、4日に寄り指値注文で出したデイトレ買い戦略は約定し、
かつ、後場の上昇によって、利益確定でトレードを終えています。

同じデイトレ買い戦略でも、
発注方法を「指値」にするか「寄り指値」にするかで、
トレードされる銘柄に違いが生じます。

どちらがいいというものではありませんが、
もしどっちのタイプのルールもあれば、
いろいろな相場展開に対応できますよね。

システムトレードは、何か一つの戦略が秀でているよりも、
バランスよくさまざまな戦略を組み合わせることで、
安定した成績が期待できる投資手法です。

押し目買い戦略や逆張り戦略といった大きなくくりでの戦略だけでなく、
発注方法でもさまざまなタイプを使い分けることで、
より成績が安定する傾向が強いです。

ぜひ、だまされたと思って、
「寄り指値」注文に注目してみてはいかがでしょうか。

田村祐一

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