私がファンダメンタル投資家になるのを諦めた理由【夢幻】



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夢幻です。

年度末相場が終わり、新年度がスタートしました。

今年も3か月終わったわけで時の経つのは早い今日この頃ですね。

今週は比較的堅調な相場が続きました。

今はまだ弱気目線ですが、日経平均が30000円、マザーズが1250ポイントが節目とみており、

このあたりを明確に越えてくると調整も終わり、最高値を目指すといった次の展開も見えてきそうです。

相場は短期的に見れば調整完了となり、再度上へ向かうか
それともここから再度売られるかの均衡点といえ小康状態です。

こういった相場では、値動きも小さく、システムトレードのシグナルを見る限り仕掛けも少なく、ポジション量も少なめになっています。

したがって、トレードの損益も週1~2%程度のプラスが続いてる事が多く、個人的には面白味の無い相場に感じますが、ストレスも少ないです。

昨年の同じ時期はコロナ相場真っ只中で、毎日生きた心地がしませんでしたが、
その分、得られたリターンも大きかったです。

シストレのリターンはボラティリティに依存するところが大きいので、

荒れ相場=ボラティリティが高い=損益の幅も大きい=ストレスも大きい=リターンも大きい

小康相場=ボラティリティが低い=損益の幅も小さい=ストレスも小さい=リターンも小さい

と、このような図式になりやすいです。

結果、短期トレードは”リスクを引き受けて、それをお金に換えている”といえます。

したがって、引き受けるリスクが自分のリスク許容度以下になっているか、心(感情)の均衡状態が保てているかを意識しておくと良いでしょう。

あまりにもリスク許容度を超えると、頻繁に損益を確認しないと不安になったり、夜に寝られなくなってしまいます。

最近の値動きだと、場中に値動きを見なくても気にならず、他の作業に集中できるので、そのぐらいの方が良いのかもしれませんね。

●私がファンダメンタル投資家になるのを諦めた理由

今ではガチガチに株価データを検証しマーケットを調べ上げたシステムトレード中心の手法に落ち着きましたが、株式投資を始めたばかりの頃は右も左もわからず、一番最初に行ったのが株式優待投資でした。

優待利回りの高い優待株を買って、それをオークションで売り、年間5~10%の売却益+キャピタルゲインを狙うといった内容でした。

飲食チェーン店や小物の小売店などが多く、投資をやらない人が経費を浮かせるために、優待券をオークション等で購入することが多いので、成り立つ手法です。

優待目的で買う投資家も多く、株価も下支えがある程度あるので、株式初心者にも手軽に始められる投資でした。

その後もバリュー投資や成長株投資といったファンダメンタル投資を中心に行っていて、ウォーレンバフェットに憧れていた時期もあります。

今でも、ファンダメンタル投資は投資の王道だと思っていますが、私は一旦ファンダメンタル投資は諦め、短期トレード主体の手法を選びました。

それは理由が2つあります。

①小資金の場合は、勉強する時間に対する利益効率が悪い

小資金、特に1000万以下の資金の場合は、年利30%でも利益300万円です。

これを達成するのに、他の平均的なファンダメンタル投資家に比べて優位に立たなければなりませんから、業種の勉強をしたり、四季報や決算資料を分析したり、勉強量も結構なものになります。

場合によっては、企業を訪問したり、IRに電話をしたり、株主総会に出て情報を集めなければそれだけのリターンを維持するのは難しいでしょう。

これだけの事をすると初めて数年は年間1000~2000時間ぐらいないと厳しいように感じます。

運用資金が5000万や1億円あって、年利10~20%で年間1000~2000万程度の利益額を狙うなら良いのですが、私が専業になったときは500万円しかなかったので無理でした。

そして、継続して100%を超えるような利回りは、よほどの追い風相場で高いレバレッジで運用しない限りほぼ不可能だと思います。

②ファンダメンタル投資はトレンドに左右される

もう一つ、専業で生計を立てるとなると、年単位、できれば月単位でプラスを継続していく必要があります。

しかしながら、上昇トレンドすなわち景気が良い場面では株価は上がりやすいですが、下落トレンドになると、業績が良くてもなかなか株価が上がりづらくなります。

このような厳しいトレンドの中で、安定したリターンを出すのは至難の業です。

そういった時期に長期保有目線で株を仕込んで、3~5年、あるいは10年待ってキャピタルゲインを得る収益機会を待てるなら良いのですが、個人投資家で専業だと難しいです。

つまり、収益タイミングに偏りが出て安定したキャッシュフローを得にくいため、
小資金の個人ビジネスには向いていないのです。

投資ファンドのように大規模で資金を集めて企業の成長と共に年数を掛けてキャピタルゲインを狙い、運用手数料を得るような形ならビジネスとして成立しますが、個人事業としては不向きです。

これに対し、システムトレードを中心とした短期トレードは比較的収益機会が多くあり、トレンドに左右されにくいので、小資金でも頑張ればある程度なんとかなります(笑)
もちろんそれなりの研究量は必要になり、時間もかかりますが、それはどちらも同じかと思います。

ちなみに、ファンダメンタル指標を基にカタリストを狙った投資などもあり、上手くいけば50~100%を狙えない事もないですが、これらは短期トレードの部類です。

裁量トレードも含めたこういった短期トレードと比べても、手法の根拠や再現性といった意味で、システムトレードに軍配が上がると私は考えます。

逆に、システムトレードや短期トレードのデメリットは大きな運用資金には不向きであるということです。

ある程度効率的に、ファンダメンタル投資以上の利回りを確保するとなると、せいぜい数億円までかなと思っています。

将来的には、システムトレードでキャッシュフローを得つつ、余剰資金はファンダメンタル投資に回してハイブリット投資家を目指そうかと思案中です。

個人的に健康に興味があるので、投資するとしたらそういった業種に投資したいです。

ファンダメンタル投資を行うに対しても、科学的な検証データに基づく株価の値動きが理解出来るのは強みになるとおもいます。

では次回お楽しみに!

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。