今回の急落相場における振り返りと今後の対策【田村祐一】



【お知らせ】
下記リンクのメルマガを中心に情報を更新していく予定です。
無料ですのでぜひご登録いただけるとありがたいです

西村剛の投資戦略メルマガ【無料】




先週の日本株市場は反発し、
日経平均株価も2万8000円後半まで回復しました。

相場ではいろいろと懸念事項が残っていますが、
とりあえずは反発局面に突入した感じでしょうか。

先週時点での私の直近の成績については、
メールマガジンでお伝えした通り、
「損益トントン」と言った感じでした。

そこから1週間たってどうなったかというと、
あまり大きな変化はないですね。

当然株式市場が上昇したので、
押し目買い戦略等でトレードした銘柄の株価も上がりました。

よって、本来であれば損益トントンが
利益に変わりそうなところですが、

1銘柄とんでもないババを引いてしまい、
その損失が大きすぎて損益変わらずでした(泣

みなさんのシステムトレードの成績はいかがでしたでしょうか。

今回の相場の感じで言えば、

利益になった人もいれば、損失で終わった人、
私のようにトントンの方もいるような

人によって成績が異なる感じだったのではないかと思います。

おそらく利益になった人のルール構成は、

押し目買い戦略がない、もしくは配分比率が低い
 (押し目買い戦略=浅い下落でトレードが発生する戦略)

逆張り戦略の種類を豊富に持っていた

といった感じのようです。

逆に損失で終わった方のルール構成は、

・押し目買い戦略の種類が豊富

・押し目買い戦略の配分資金量が大きい

といった感じでしょう。

損益トントンで終わった方は、

・押し目買い戦略と逆張り戦略の比率が同程度

である方が多いでしょう。

今回の相場の結果だけで判断すると、

押し目買い戦略を持たずに、
逆張り戦略を手厚くすれば勝てた感じですね。

さて、ここで考えたいのは、今回の結果をもとに、
押し目買い戦略の比率を下げたほうが良いのかという点です。

ここは人によって異なる結論が出るのでしょうが、
私なりの考えを以下にまとめたいと思います。

まず、今回の相場において、

押し目買い等のトレードによる一時的な含み損が
運用資金の10%~15%まで膨らんだ方は、

押し目買い戦略に配分する資金量が大きすぎると思います。

今回は反発したので軽症で済みましたが、
仮に暴落相場に発展した場合には、

さらに損失が広がる可能性が高かったと言えます。

今回の下落は、正直急落とも呼べないほど、
よくある普通の下げです。

そのような相場で運用資産の10%を超える含み損を抱えている状況は、
リスクを取りすぎていると感じます。

暴落はいつ来るかわかりませんが、
暴落が発生した際には間違いなく、

2割を大きく超えたドローダウンが待っていると思います。

そのリスクが許容できるなら、リターン狙いでいいでしょうが、
そうでない場合は、押し目買い戦略等の浅い下落で買い付けする戦略へ
配分する資金量を減らしてあげることをオススメします。

次に、今回利益になった方についても考えましょう。

今回の利益の大きさが運用資金全体の10%を超えた方は、
むしろ勝ちすぎな印象を受けます。

逆張り戦略が手厚いことは非常に素晴らしいのですが、
利益が大きいということは、

浅い下落ではトレードが発生していないことを意味しています。

言い換えると、相場の平常時における一時的な株価下落で、
利益を上げることができないということを示唆しています。

よって、押し目買い戦略等の浅い下落で買い付けする戦略を導入したり、
すでに導入されている方も、運用資金の配分を増やすことで、

今後の相場で全体の利益が増える可能性があると言えるでしょう。

今回の相場では押し目買い戦略は導入せずに、
逆張り戦略で運用することが正解でしたが、

長い目で見ると、押し目買い戦略は安定して利益を上げてくれるので、
全体の損益で言うと、押し目買い戦略の比率を少し上げたほうが良いように感じます。

上記は、あくまでも利益が大きすぎた方向けの話なので、
そこまで大きくない利益の場合には、変える必要はないでしょう。

上記が、今回の下落相場における、私の総括です。

私はあの1銘柄(憎し)のせいで見事に損益トントンでしたので、
ルールの見直し等は行わないです。

ルールの見直しに関する相談を、ここ最近すごく受けるので、
おそらく多くのシステムトレーダーも悩んでいるのかもしれません。

ルールを見直すことは簡単ですが見直す前に、
しっかりとその見直しが正しいのかを考えましょう。

損失が大きすぎるから見直しというのは
問題ない見直しですが、

利益が少ないから見直しというのは、
間違いが起こる可能性があります。

無理に利益を増やそうとして、

押し目買い戦略の配分比率を下げ、
逆張り戦略の比率を下げると、

今後来るかもしれない一時的な調整局面で
満足に利益を上げられないリスクが出てきます

ルールの見直しというのは、
安易に行うべきものではありません。

安易なルール変更は、
むしろ傷口を悪化させる要因にもなりえます。

私の講座を受けている方、受けた方ならわかるでしょうが
原理原則に沿って、ルールは改良すべきです。

自分の都合に無理やり沿わせた改良は上手くいきません。
ルールの改良を行う前に、一度冷静に考えてみてください。

ー田村祐一

 

【無料】システムトレードの検証ができる株式投資ソフトのフリー版を無料プレゼントします。こちらをクリックください!


The following two tabs change content below.

田村 祐一

統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株価を大きく動かすイベントに合わせて銘柄を売買する「イベント投資」にも注力。