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こんにちは、夢幻です。
9月第4週(24~27日)は反発相場が継続、週末にかけては自民党総裁選の影響もあり、
日経平均株価は先週末比で2106円高の39829円で引けました。
暴落後の高値39080円を上抜けした事で、チャート上では年初来高値を目指す展開になるかと思われましたが・・・
総裁選の決戦投票で劣勢と思われていた石破氏が優勢と見られていた高市氏を破り、自民党総裁に選出。
なんと、石破内閣が誕生する運びとなりました。
3位は小泉氏でしたが、決選投票となって小泉氏を含む3位以下の候補者を支持していた議員の票の過半数が石破氏に流れたのが理由のようです。
その背景には高市氏の推薦人(20名)の中に、裏金議員が多数含まれており、高市氏では選挙に勝てない、国民に支持されないと考えた議員たちが消去法で石破氏に票を入れたようです。
さて、石破氏が選出されるや否や、日経先物(CME)は1500円もの値下がりで株式市場は大きな株価の下落ショックに見舞われました。
それもそのはず、石破氏は法人税増税や、金融所得課税を強化すると発言しており、これが投資家から嫌気されたようです。
これは、現総理である岸田首相の増税路線を継続するといった感じでしょうか。
岸田首相は総理に就任後、早々に衆議院解散総選挙を行い、第2次岸田内閣を発足したのちに、増税の方針を強く打ち出して、株価下落を引き起こしました。
石破氏においては、先に増税の方針を打ち出していたために、それが先回りして織り込まれたと考えると辻褄があうのではないでしょうか?
しかし、株価の混乱については今のところ石破氏はコメントしていないようで、週末の日経先物のナイトセッションでは下げ止まらずに引け値では日経先物が2400円の下落と大暴落となってしまっています。
これを踏まえてか、石破氏も早々に解散総選挙に踏み切る方針を固めたようで、週明けの株価、ここ1か月の株価が気になる所です。
ところで、新総理発足後にここまで株価を下げた(まだ発足前ではありますが・・・)総裁は居ないとのSNSでのコメントを見て、2010年以降の総理の就任後の騰落率を調べてみました。
結果が上の表になります。
なお、今回のように総理誕生の2~3営業日前に総裁選で新総理が誕生するのが通例のようで、確定した時点から株価に反映されてしまう事を考慮して、一律”総理(内閣)発足日の2日前の終値”を起点として、1、3、6、12か月後の騰落率を計算しています。
例えば、今回選出された石破氏の場合は9月27日の終値が起点の株価となります。
他も同様に計算すると、上記の表になりますが、アベノミクスの第2次安倍内閣がぶっちぎりで、順に8.9%、25.5%、29.1%、62.7%のプラスとなっています。
次は菅(すが)内閣で一年間で28.7%の騰落率です。
なお、ワーストは前総理の第2次岸田内閣ですが、発足当初こそ株価は不安定でしたが、それでも10%程度の株価下落でとどまっているようです。
石破氏は早くも5%程度の株価下落となっていますが、数字を見る限りはまだ慌てる水準ではないのかもしれません。
しかしながら、株価に多大な影響を与えてしまっては本末転倒となるわけで、やはり、この表を見る限り、どの総理もある程度、株価が安定するように配慮して内閣を運営していっているように見えます。
石破氏が掲げた増税の方針をどうするのか、継続するのか縮小していくのか等々が株価には大きな影響を与えそうですが、
早々に行われる方針の衆院選の行方も自民党が安泰とは言えない模様で、しばらく株価は波乱の展開が待ち構えていそうです。
ところで、今回まとめてみた新総理(内閣)発足後のその後の株価の推移などは纏めてみると面白いですね。
各総理の1日当たりの騰落率などを計算してみても面白いかもしれません(笑)
では次回もお楽しみに!
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