今年後半の相場展望は?



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From;西村剛
八丁堀の事務所より、、、

 

「西村さん、今年後半の相場展望はどのようにお考えですか?」

先日、某マネー雑誌の取材があり
その中で、このような質問がありました。

あなたの中では、
「西村=システムトレーダー」でしょうから、
この質問はピンとこないかもしれませんよね。

 

だって、、、

いつもお話ししていることですが、
私たちシステムトレーダーにとっては、
相場の先行きは、全く関係ありませんからね。

日中株価を見ることもなく、
個別銘柄に固執することもなく、

単に、統計的に優位な売買ルールから出てくる
シグナルに従って、トレードしていくだけだからですもんね。

だから、結局のところ、
相場がどうこうは関係なく、

というより、将来の株価がどうこう関係なく、
カンタンに利益を上げることができるのがシステムトレーダーですから。。。

だから、ある意味、
雑誌のインタビュアーの質問はナンセンスと言ってもいいかもしれません。

 

しかし・・・

私も証券アナリスト兼ファンドマネジャーでもあり、
以前から、こういった質問を受けるので、
その都度、お答えはしてきました。

どうやら、マスコミの皆さんからは、
私がシステムトレーダーであるという認知は少ないようです。

というより、、、
まだマスコミの皆さんが、システムトレードを知らないのでしょう。

だから、こういった質問があるのだと思います。

ただ、さすがに質問に答えないわけにはいかないので、
システムトレーダー西村ではなく、アナリストとして回答しました。

 

せっかくですので、
今年後半の相場展望について、私なりの見解をお話ししましょう。

ちなみに、今回は楽観・悲観・中間のうち、
楽観よりでお話ししますね。

その点だけ、注意して聞いてくださいね。

 

私は

「今年後半の相場は、GPIFの買いにより、ある程度堅調に推移する」

と考えています。

 

先日お伝えしたように世界最大の機関投資家である
GPIFの日本株に対する投資ウェイトが引き上げられます。

その買い余力は大きく、

2013年前半の外国人投資家による日本株買いに匹敵する規模だと考えます。
だからこそ、今年後半の相場は堅調に推移すると考えています。
おそらく、これは他のアナリストと同じ方向性かもしれません。

 

ただし・・・
方向性は同じでも、やはりやや悲観的な部分があります。

それは、一気に株価が上がるのではなく、
あくまでも「堅調」に推移するということです。

私の中では、株価が大きく上がるイメージはありません。

不思議ですか?
それこそ、日経平均株価が20,000円を超える!なんて言われてもいるのに。。。

 

でも、これはこういうことなのです。

GPIFなどの機関投資家が日本株を買う場合というのは、
積極的に上値を追って買うわけではありません。

相場全体が、短期的に下落したタイミングで買い付けたり、
まだ大きく株価が上がっていない出遅れている銘柄を買う傾向にあるのです。

だから、、、
その傾向から考えるとGPIFが日本株を買うから
「日経平均株価が20,000円だ!」というのは少々考えにくいのです。

 

おそらく、
下値を徐々に切り上げるように
緩やかに上昇していくのではないかと考えています。

これは予測レベルですが、
私の見解では、きっと今年後半にかけて、
消費税増税による景気の悪化が経済指標等に表れてきますので、

それを受けて株価が下がったタイミングで
買ってくるのではないかと考えています。

 

つまり、総合してみると、
雑誌の見出しに踊るような内容に対して、
私は懐疑的であるのです。

だからこそ、

「今年は去年と違って、カンタンに利益が上がる年ではない」と言っています。

 

ただ、、、

私たちシステムトレーダーにとっては、
この展望通りに相場が動けば、
今年後半は「押し目買い」が上手く機能し、利益を上げてくれそうです。

押し目買いは、上昇トレンドにある銘柄の一時的な下落を捉える戦略です。

これは、1トレードあたりの利益はそれほど大きくはないのですが、
他の売買ルールと比較して比較的トレード回数が多いのが特長です。

そして、システムトレード初心者の方でも、
精神的にラクな状態で、利益を上げられることも特徴です。

 

「日経平均株価が20,000円だ!」みたいな見出しが出てくると、
相場を楽観視する人が増えるでしょう。

そして、楽観視する人が増えれば増えるほど、
ちょっとした株価の下落で、一気に反応して、
彼らは一時的にパニックになるかもしれません。

だけど、、、私たちシステムトレーダーは
そういうときでも冷静に、
そして、反対にその状況を逆手に取って利益をカンタンに上げていきます。

だから、今年後半は、ある意味・・・
私たちシステムトレーダーの年になるかもしれませんね。

 

さ~、準備はよろしいですか?

今年後半に備えて、ぜひいまのうちから押し目買いを準備しておきましょう!

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。