最近の成績がイマイチなのですが・・・



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From;西村剛
八丁堀の事務所より、、、

 

「過去20年の検証結果では、成績が良いけど
直近の成績がイマイチなんです。。。」

 

ここ最近、こんな声を
システムトレーダーの皆さんから聞きます。
これは、こんな質問からくるものでした。

 

「2013年までは成績が良いのですが、
2014年にはあまり成績が良くありません。
どう改良すればよいでしょうか?」

 

これは、思った以上に多くの方からいただきました。
もしかすると、あなたも悩んでいることかもしれません。

だから、あなたともこの質問の回答を
共有したいと思います。

まずこの

「過去20年の検証結果では、成績が良いけど
直近の成績がイマイチなんです。。。」

理由ですが、、、

これは、2013年の相場があまりに上昇したことです。

 

一般的に、
2013年のアベノミクス相場のような
強い上昇トレンドでは、株価が大きく下落する局面が少なくなります。
とにかく、株価の上昇しかない状況なのです。

だから、このような局面では、
指値を緩めたり、成行注文にすると、ドンドン成績は伸びていきます。

 

つまり・・・
このようなときは、

「とにかく株を買うチャンスを増やす」

それが鉄則なのです。

 

そうそう、だから去年のようなときは、
システムトレーダーよりも、裁量トレーダーのほうが
儲かったというのも一理あるのです。

 

その鉄則通り、
あなたの売買ルールも指値を緩めたり、
成行注文にすれば、きっとこの期間は多大な利益を上げられるでしょう。

 

しかし・・・
あなた自身が一番良く知っていると思いますが、
これは、長期的に見たとき「自殺行為」以外の何物でもありません。

重々承知の通り、
そのようなことをしてしまった売買ルールは、
強い上昇トレンドの相場では良いですが、

今年の前半のように、そのトレンドに限りが見えたり、
いざ、下落相場になったとき、とんでもないことになってしまいます。

早い段階で株を買うので、
きっと、含み損を大きく抱えることになるでしょう。

 

だから・・・
その裏を返せば、2013年に成績が良かった売買ルールが
2014年に、あまり機能しないというのは当然と言えば当然なのです。

 

そして、、、
システムトレード上級者は、それを承知していますので、
売買ルールを考えたり改良するときは、
2014年に成績がよい売買ルールではなく・・・

「長期で検証して成績が良い売買ルール」

を採用するのです。

 

これは、システムトレードの陥りやすいワナの一つですが、

『直近偏向』

というものがあります。

 

これは、過度に直近の成績を意識してしまい、
無意識のうちにカーブフィッテイングさせてしまうことです。

ちなみに、、、
カーブフィッティングとは、過剰最適化と言って、
自分の都合の良いように条件をドンドン絞り込んでしまうことです。

極端な話、万に一の確率でないと存在しないような条件になってしまい
現実でそれが起こるのは難しいだろうという状況のことです。

 

そんな状態ですので、

仮に、カーブフィッティングした売買ルールを実運用すると、
その売買ルールの条件が揃うことは、まずないので、
全く思ったような成績が上がらないのです。

だから、上級者は、このワナを回避するために、
直近の成績ではなく、長期間の成績を重視して売買ルールを作成するのです。

 

ということは。。。
質問の回答に入りますが、答えは・・・

「直近の成績が悪くても気にする必要はない」

ということです。

 

能天気に聞こえるかもしれませんが、これが答えです。
とはいえ、もちろん最低期限チェックすることはあります。
それは、「過去に大きな上昇トレンドが発生した年の、翌年の成績を調べる」ことです。

 

例えば、、、

○1999年~2000年(ITバブル)の翌年「2001年の成績」
○ライブドアショック前に株価が大きく上昇した2005年の翌年「2006年の成績」

を調べたりします。

 

こうすることで、

大きな上昇トレンドが終わった年の翌年に
どの程度の成績になっているか、あらかじめ確認しておくのです。

そこで成績がプラス、もしくはマイナスでも小幅に留まっていれば、
その売買ルールは、安心して運用できるでしょう。

反対に、成績がよくなければ、
まだ改良の余地があるということです。

 

だから、、、
とにかく、「直近の成績が悪くても気にする必要はない」がポイントです。

もし、あなたも直近の成績が思わしくなく悩んでいたら、
過去の上昇相場の翌年の成績を確認してみましょう。

そうすることで、あなたの売買ルールの本当の強さが分かります。

そこでも強ければ、直近だけでなく
将来も安定して利益を上げることができるでしょう。

反対に、いくら直近の成績が良くても、
翌年の成績が悪ければ、それはそのときだけしか利益を上げられないでしょう。

あなたは、どちらを選択しますか?

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。