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From；西村剛
京都のホテルより、、、
先週5/1（金）の日経平均株価は
小幅上昇しました。
その前日、大きな下落があっただけに、
株式市場の動きが心配な方も多いかもしれません。
その心配が、どこまでのものか、
まず、先週5/1（金）の動きから確認しましょう。
日経平均株価は、
前日比0.06％プラスの19,531円63銭、
東証マザーズ指数は、
前日比1.2％マイ ナスの898.48ポイント
で終了しています。
日経平均株価は、
終値で何とかプラスに転じました。
ですが、、、
一時19,400円割れの水準にまで下落し、
値動きの荒い展開が続いています。
やはり、これまで好調だったので、
こうも株価が下がると、
「このまま暴落するのではないか・・・」
という個人投資家の皆さんが多いでしょう。
そのように心配な方も多いと思いますので、
ここで、私の見解を述べたい思います。
私の見解では、暴落の心配は、
あまりありません。
その理由は、、、
「これまで日本株を買っていた外国人投資家の姿勢が変化していないから」
です。
この理由を確かめるために、
私は毎週「投資主体者別売買動向」を確認しています。
ちょうど4月第4週の投資主体者別動向が発表されましたので、
その内容を確認しながら、根拠ある理由を数字で解説しましょう。
まず「海外（外国人）投資家」です。
海外投資家は、
7440億円の買い越しです。
内訳は、
○現物：7080億円の買い越し
○先物：360億円の買い越し
これで4月1週から4週まで
外国人投資家は、一貫して日本株を買っていることが確認できます。
4月に日経平均株価が20,000円まで上昇した要因は、
「外国人投資家が日本株を買っているから」ということが明確になりました。
この姿勢が変化しない限り、
日本株の上昇トレンドは中長期では変化しないと考えられるでしょう。
ただし、注意したいのは・・・
この投資主体者別売買動向は、
発表が「1週間遅れのデータ」だということです。
ですので、、、
4月4週のデータには、
日経平均株価が500円値下がりした4/30の数字は含まれていません。
ということは、
もしかすると、次に発表されるデータで
外国人投資家が日本株を売り越している可能性もあります。
それを考えると、
完全に楽観視はできないかもしれません。
いずれにしても、次の発表もしっかりと確認する必要がありそうです。
次は、「個人投資家」です。
個人投資家は、5174億円の売り越しでした。
この数字は4月に入って最も大きい数字です。
ただし、これはゴールデンウィーク前といことが
関連している可能性が高いでしょう。
連休前に、いったん保有する株式を
売却しようという動きがあったと考えられます。
ということは、
この個人投資家が、連休明けにどのような行動を取ってくるかが、
5月以降の株式市場の動きを左右する可能性が高いでしょう。
よって、こちらも次に発表されるデータが
カギであり、重要になってくるでしょう。
最後に、「信託銀行」です。
信託銀行は、1292億円の売り越しでした。
信託銀行の背景にあるのは、
GPIFのような公的資金に近い性質のお金です。
そのため、いつも通りの順張り戦略で、
信託銀行の運用スタイルである
下がったところを買い、上がったら売りをしています。
ですので、
4/30（木）の大幅下落時に、
彼らがしっかりと買ってきているのか見る必要があるでしょう。
株価下落時に、
もし、信託銀行が買ってきていれば
日本株の下値は限定されるはずです。
反対に、もし買ってきていないのであれば、
下抜けもあるかもしれません。
このように、どの投資家を見ても
次のデータが一つカギになりそうです。
しかしながら、、、
楽観視はしてはいけませんが、
外国人投資家の姿勢に変化がないことから、
今回の下落は、必要以上に心配する必要はないと考えられるでしょう。
ただし・・・
私たちはシステムトレーダーです。
システムトレーダーは、
日経平均株価に合わせてトレードしているわけではありません。
だから、この状況は、この状況として
頭の片隅に入れておく程度で良いでしょう。
それよりも、
しっかりと検証してできた売買ルールから出る
シグナルをしっかりとみて、そのシグナル通りに売買することが
私たちの進むべき道です。
そして、それが私たちが着実に利益を積み上げる
最良で最高の方法です。
だから、私たちは、システムトレーダーの我が道を
周囲の動きとは全く関係なく、着実に進みましょうね。
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西村 剛
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