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From；西村剛
八丁堀の事務所より、、、
先日、『日本株、秋にもバブル突入？』
という記事を配信しました。
その中で、バブルのきっかけになるだろうテーマ
「郵政3社上場」が、いよいよ本格的に動いてきたようです。
日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の郵政3社上場に関して、
正式な上場日が11/4になるのではないかとの報道がありました。
↓
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150814-00000031-biz_reut-nb
（『郵政3社、11月4日に上場へ 東証が9月10日に承認 （ロイター） – Yahoo!ニュース BUSINESS』より引用）
日本郵政上場は、
『日本株、秋にもバブル突入？』でもお伝えした通り、
今年後半最大のテーマとなりそうです。
ブックビルディング期間や申込期間など
正式なスケジュールはまだ発表がありませんが
今回は「大型」IPOです。
このような大型の場合、
過去を見ると、どのように相場が動くか、
ある程度傾向があります。
今日は、その流れと
相場の傾向についてお伝えしましょう。
まず、IPOの流れをお話ししましょう。
意外と知らない、この流れですが、
IPOのスケジュールが正式に決まると、
まず、大手証券会社が
「日本郵政のIPOなら○○証券へ」などと宣伝を始めます。
そして、次に日本郵政のIPOに申し込みたい
「新規顧客」の獲得に力を入れます。
新規顧客とは、
まだ株式投資をしていない人がメインです。
まさに、この大型IPOをきっかけに、
株式投資を始める人が多いのです。
ですので、ここの層が動く段階では、
相場に、それほど影響はありません。
この影響で、
短期的に株価が動く可能性は低いでしょう。
ただし、注意したいのが、
次の段階です。
次は、すでに証券口座で取引のある顧客に対して、
証券会社は「日本郵政のIPO申し込みませんか？」
という電話攻勢が開始されます。
特に、このとき力を入れてくるのが、
証券口座は持っているが、今までほとんど取引をしていなくて、
しかも、ある程度の預かり資産がある人たちです。
実は、、、
ここが一つ注意しなければならない部分です。
このとき彼らには「ある現象」が起きます。
その現象とは・・・
「日本郵政のIPOに申し込む資金を作るために、
保有している株式をいったん売却する」
ということです。
これまでも何度かIPOが重なるときや
リクルートのIPOなどのときにお話ししてきましたが、
そのような目玉のときは、個人投資家が保有中の株を売って、
資金を作るケースが非常に多いです。
そして、その影響で株価が下落する現象が起きるのです。
特に影響が出やすいのが、、、
「東証マザーズ」
です。
東証マザーズは、
個人投資家の保有比率が高い新興銘柄が中心です。
そして、証券会社はある程度の預かり資産がある人に
力を注ぎますので、彼らが売りはじめると、
その影響で、株価が下がる可能性が高いのです。
つまり・・・
郵政3社のIPO直前の10月は、
東証マザーズの銘柄を中心に株価が下がる可能性が高いのです。
また、ここで厄介なのが、
この個人投資家だけでなく、
機関投資家でも、銀行株を売って、
郵政3社をポートフォリオに組み入れてくる可能性が高いでしょう。
そうなると、
バブル到来のきっかけとなる大型IPOの裏で…
いや、この直前の10月は、非常に注意が必要なのです。
まず、個人投資家の保有率が高い「東証マザーズ」
そして、次に機関投資家が乗り換える可能性の高い「銀行株」
これらには十分に注意しておいたほうが良いでしょう。
ただし・・・
いつものことですが、
私たちシステムトレーダーは、バブルが来ても、
10月に東証マザーズや銀行株が、下がる可能性が高くても…
いずれにしても、いつも通り
シグナルの奴隷のごとく、シグナル通りにトレードするだけです。
おそらく、この話や先日のバブルのきっかけの話を
表面だけ受け取った私たち以外の個人投資家は、
これらが現実になったとき、大慌てするでしょう。
しかし、私たちは決してそのようなことはありません。
なぜなら、、、
シグナル通りにトレードすることが、
私たちの求めるトレードの成功への最短ルートだということを知っているからです。
だから、私たちは、自分たちが信じた道を
真っ直ぐ進みましょう！
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西村 剛
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