個人投資家が、今絶対にしてはいけないこと



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From;西村剛
八丁堀の事務所より、、、

 

「シグナルの奴隷」

これは、私が数ヶ月前から
口癖のように使い始めた言葉です。

この言葉は、
思った以上に印象が強いようで、

サポートセンターなどにいただく
ご質問の中にも、この言葉を使ったものが見られます。

これは、ある意味、
システムトレーダーの絶対守るべきものとして、
印象付いてきたことでしょう。

 

「私たちシステムトレーダーは、

シグナルが買えと言えば、買い
シグナルが売れと言えば、売る」

これが徹底されてきた証なのでしょう。

 

しかし・・・

ここ数日間、この徹底された証とは
全く裏腹の出来事が起きてしまっています。

たった数日の話なのですが、
正直、私は今、頭を悩ませています。

では、その出来事とは何か?

 

それは、、、

「シグナルが出ないことへの対処法」

です。

 

おそらく、システムトレーダーのあなたは、
今、シグナルが出ていない状態だと思います。

 

それもそのはずです。
まず、この数字を見てください。

暴落時に大活躍したあの指標、、、
株価の底打ちを示す「逆張りシグナル数」である

============================

「終値と25日移動平均線からの乖離率が-25%以上」かつ
「終値と5日移動平均線からの乖離率が-10%以上」

============================

の銘柄数は「ゼロ」です。

そして、この数字を見てください。
全く反対の指標で
上昇トレンド入りを示す「順張りシグナル数」である

==================

「株価位置(200日)が80%以上」

==================

の銘柄数は「121銘柄」です。

 

ちなみに、上昇トレンド入りの場合は、
500銘柄ですので、大きく下回ってします。

ということは、
今の状態を、この2つの指標から見ると、、、

○株価は、大きく下落する状況ではない
○株価は、上昇トレンドではない

ということが明確に分かります。

 

つまり・・・

「トレンドが発生していない」

という状況です。

なので、もし今あなたの売買ルールにシグナルが出ていなくても、
それは全く問題ない状態でしょう。

 

しかし、、、

困ってしまうのが、上級者はこういったことはないのですが、
システムトレーダーになったばかりで、
先日の暴落で味をしめたシステムトレーダーです。

 

きっと、そのようなシステムトレーダーのあなたは、
今の状況に

「シグナルが出なくて、つまらない」

という感情を抱いているでしょう。

 

そして、それが行き過ぎると

「シグナルを出したい」

という欲求にかられ、売買ルールをシグナルが出るように
いじってしまう可能性があるでしょう。

例えば、条件式を緩めたり、
指値を緩めたりと・・・

 

はっきり言います。

「それだけは、絶対にやってはいきません」

 

その理由は、こうです。

シグナルが出ない理由を考えると
それはすぐに分かります。

なぜ、シグナルがでないか?

 

その答えはシンプルです。

「今、売買しても勝てないから」

ただ、それだけです。

 

そもそもを考えてみましょう。

売買ルールは、統計的に見て
勝つ確率の高い売買だけをしたら
このように資産が増える!というものです。

 

そうですね、

「勝つ確率の高い売買だけ・・・」

ということは、、、

 

つまり、シグナルは

「勝つ確率の高い売買だけをお知らせする機能」

だということです。

 

であれば、シグナルが出ないというのは、
その反対のことなので、

「今、売買しても勝てない」

ということなのです。

 

だから、言い換えれば
「シグナルがないというシグナル」なのです。

まさに、ここもシグナルの奴隷として、
私たちシステムトレーダーは生きていかないといけない部分なのです。

仮に、ここで売買ルールをいじり、
シグナルが発生するようにしてしまうと、

「今、売買しても勝てない」ところに無理矢理飛び込むことになるので、
その結果は見えているでしょう。

シンプルに「負け」しかあり得ません。

 

考えてもらいたいのですが、
私たちシステムトレーダーの目的は、何でしょうか?

 

そうですよね、、、

「シグナルを出すことではなく、利益を上げること」

ですよね。

 

シグナルを出すことが目的であれば、
売買して、勝とうが負けようが関係ありません。

シグナルが出れば良いのですから。

 

でも、私たちはそれではいけませんよね?

やはり、利益を上げることが本当の目的なのですから、
利益を上げる行動をしなければいけません。

 

それであれば、

○シグナルが買えと言えば、買う
○シグナルが売れと言えば、売る
○シグナルが何も言わないなら、何もしない

これを徹底的に守るだけです。

 

だから、私たちは、
どこまでいっても、シグナルの奴隷ということですね。

全くトレンドが発生していないときは、
こういった状況に陥るのは、仕方がないことです。

ですので、今は耐えどきと言いますか、
「シグナルが出ないというシグナル」と頭を切り替えて
こういった場面になれるようにしましょう。

それが、私たちが成功に近づく、
最短ルートなのですから・・・

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。