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From；西村剛
八丁堀の事務所より、、、
あなたは、、、
「株価は、そのうち上がるだろう！」
いや、それとも
「株価は、いつか下がるはず・・・」
どちらの考えでしょうか？
さ～、考えてみてください。
とは言いつつ、あなたの日頃の考えですので、
パッと答えは出るかもしれませんが・・・
さ～、どちらでしょうか？
おそらく、この答えは、
あなたが株を始めた時期によるかもしれません。
それこそ、バブルの全盛期であれば、
買えば上がる、利益が出るという状況でしたので、
「株価は、そのうち上がるだろう！」
という考えかもしれません。
また、ここ最近でも2012年の安倍政権誕生後の
アベノミクスを機に始めたあなたも、
同じような考えかもしれません。
一方、それ以前の欧州の金融危機や
日経平均株価が、今の約半分と言っても
おかしくない時期から始めた方や、
長年、株式市場に向き合っているあなたは、
他にも様々な危機的状況に出会っているので、
「株価は、いつか下がるはず・・・」
という考えかもしれません。
もちろん、どちらが絶対的に正しいというのはありません。
ですが・・・
これは一つの傾向ですが、
比較的「株価は、いつか下がるはず・・・」と
悲観的に考えているトレーダーのほうが
長年利益を積み上げているということがあります。
例えば、斉藤正章さんが
そのよい例でしょう。
もちろん、常に株価が上がっても下がっても
と考えていますが、
どちらかと言えば、悲観的に見て、
それでも通用する売買ルールを作り、
それを運用することで、ここ10年以上も利益を出し続けています。
さて、なぜこんな話をしたかですが、
ここ最近、私は非常に気になっていることがあります。
それは・・・
ここ2～3年でシステムトレードを始めた方は、
「下落相場という下落相場を経験していない」
ということです。
もちろん、これは経験していないからといって
悪いことではありません。
単に、そのような相場になっていないだけですので。
ただ、、、
私は今の相場を悲観的にみていますので、
下落相場を想定して動かないと、
厳しい現実があるのではないかと考えています。
もちろん、これが余計な心配になるのが良いのですが、
もし、現実になった場合は、好ましくありません。
ですので、しっかりと
あなたにお話ししておきたいのですが、、、
やはり、ここ2～3年でシステムトレードを始めた方は、
暴落は何度も経験していますが、
下落相場でのシステムトレードの運用経験がないことは、
これまでの株価の推移から見ても事実でしょう。
だからと言って、基本的にシステムトレードは、
株価の動きに関係なく利益を着実に積み上げるものですので、
右往左往する必要はありません。
ただ、、、
一つ、ここから肝に銘じていただきたいのが
「ドローダウンに対する考え方」
です。
これは推測になってしまいますが、
2～3年でシステムトレードを始めた方は、
比較的相場の状況が良い時期に運用していますので、
大きなドローダウンを受けていないと思います。
ただ、その一方で上級レベルになればなるほど、
この年初の相場で最大ドローダウンを更新してしまったという
傾向もあるので、もしかすると受けているかもしれません。
しかし・・・
いずれにしても、完全なる下落相場での
ドローダウンは未経験でしょう。
そうなると、、、
必ずしも全員が該当するわけではありませんが、
ドローダウンに対して、比較的楽観的に考えてしまう可能性があります。
わかりやすいように対比すると、
本格的な下落相場を経験しているシステムトレーダーは、
売買ルールを作成する際、成績を伸ばすことも重要ですが、
「いかにリスクを減らすか」
という視点を強く持っています。
ですので、ドローダウンに対して、
悲観的に、そして厳しく見ているので、
利益を伸ばすことも重要ですが、リスクを減らす改良をします。
だから、どれだけドローダウンを小さくした売買ルールに
改良できるかが勝負になってくるのです。
もしかすると、、、
まだ、経験のないシステムトレーダーにとって、
この話は、ピンとこないかもしれません。
ただ、これは斉藤正章さんもそうですし、
もちろん、私もそうです。
それこそ、仮に検証上のドローダウンよりも、
実運用でのドローダウンが大きくなっても耐えられるように、
検証上の数字を上限とせず、余力を残した数字を目安に改良しています。
まだ、本格的な下落相場に突入したわけではありませんが、
もし突入した場合を考えて、このようなことを意識するとよいでしょう。
同時に、これを意識して売買ルールを改良すると、
それは自然と、あなたの売買ルールのレベルアップにもつながります。
あなたのドローダウンは、いかがですか？
もう一度見て、その数字に耐えられるか・・・
または、その数字を仮に更新して耐えられるか・・・
しっかりを見ておくとよいでしょう。
そして、もし現状の数字が耐え難いものであれば、
スグにドローダウンの改良に取り組みましょう。
そうすることで・・・
ドローダウンのリスクが小さくなるだけでなく、
あなたの売買ルールが、さらに上級レベルのものに仕上がるでしょう。
だから、あとは実践あるのみです・・・
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西村 剛
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