「寄付きストップ高、後場ストップ安」銘柄のその後・・・



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From;西村剛
八丁堀の事務所より、、、

 

「いや~、あの3銘柄にやられて
資金が10%も減ってしまいましたよ。
いや~、本当にやられましたよ~(笑)」

 

さすがに、本当の数字は出せないので、
10%と表現していますが・・・

これは、先日とあるシステムトレーダーが
放った言葉です。

数字は隠しましたが、
この数字は、10%と言っても、
決して、10万円の10%でもなく
100万円の10%でもありません。

さすがにそれ以上は言いませんが、
通常で考えれば、大きな損失です。

 

ただ、このシステムトレーダーの運用資金になると、
それは普通のことと言えば普通ですが、
そんなことがあるのです。

それで、周囲にいたシステムトレーダーは、
こう聞きました。

「えっ、それでどうしたんですか?」

と。。。

 

すると、そのシステムトレーダーはこう答えました。

「もちろん、シグナル通りに売りましたよ!」

と。。。

 

私もそのシステムトレーダーのレベルを知っていますが、
やはり、そのレベルのシステムトレーダーは
どんなときもシグナルを守るのだなと思いました。

 

でも、、、

もし、これがシステムトレーダーではなく、
それ以外のトレード法であればどうでしょうか?

もし、この10%の損失が出ている場合、
スパッと、そこで売ることはできるでしょうか。

まさに、それは損切りですが、
その損切りをできるのでしょうか。

きっと、それは難しいかもしれませんよね。

 

システムトレーダーのあなたも
過去にトレード法を思い出すと、

あなたが必死に選んだ銘柄が、
上がったときは嬉しさ倍増でしょう。
それこそ、ストップ高になれば、なおさらでしょう。

 

しかし、、、

もし、それがストップ安まで一転したら
どうでしょう???

きっと、「また上がるはずだ!」という淡い期待で
売ることができず、

それこそ、そこからずるずる下がる株価を見て、
さらに落胆するか、最悪見て見ぬふりをするか、
そんなところでしょう。

だから、システムトレーダーの私たちは、
仮に損失を出しても最小限抑えられますが、
他のトレード法を使っている個人投資家は、
最小限に抑えることなく、むしろ損を拡大してしまうものなのです。

 

実は、そのちょうど良い例があります。

先日、トレーダー仲間と会合を開いたとき、
その中にいた裁量トレーダーがこうつぶやいたのです。

 

「寄付きからストップ高で安心してたのに、
後場になってストップ安まで下落しちゃったよ・・・」

 

これ、そうそうある話ではありませんが、
経験したことがある人にとっては、
「ある、ある」という話です。

確かに、これある話なのですよね。

 

例えば、これがシステムトレーダーであれば、
もし、シグナルが売りと出れば、スパッと売ります。

 

でも・・・

裁量トレーダーや、他のトレード法を使っている個人投資家は
こう思うものです。

○明日になればまた上がるかもしれない。このまま様子をみよう・・・
○株価が上がるかどうかは分からないから、投げ打ってしまって損失を確定させてしまおう・・・
○絶対上がるはずだから、全財産を突っ込んで勝負しよう!

はっきり言って、私たちシステムトレーダーからすると
全ての選択が恐ろしいですよね。

 

唯一、2番目が良いと言えば良いでしょう。

ただ、それも根拠があってではないので、
もしかすると、また株価が上昇する可能性も否めないので、
この判断が正しいかは難しいところです。

つまり、ここには一切根拠がない、
その場で起きた感情というより衝動で起きることなのです。

 

では、もしそのような銘柄を

「また、上がるかもしれない!このまま様子を見よう!」

と考えて、実行した場合、
いったい、どのような結果が待ち受けているのでしょうか?

カンタンに、それを検証してみました。

売買ルールは以下のように設定します。

 

///////////////////////////////////////////////

【買いルール】

○株価100円以上
○高値がストップ高
○終値がストップ安の場合、翌日成行買い

【売りルール】

○翌日の引け成りで手仕舞い

///////////////////////////////////////////////

 

これで、日中にストップ高をつけたにも関わらず、
終値でストップ安になった銘柄に対し、
翌日成行で買い、引けで手仕舞うという設定です。

では、検証結果を見てみましょう。

 

=====================

○勝率: 36.67 %
○勝ち数: 33 回
○負け数: 57 回
○引き分け数: 3 回
○平均損益(率): -4.47 %

=====================

 

いかがでしょうか?

明らかに損すると言えるでしょう。

 

ということは、、、

ストップ高を場中につけたのに、
ストップ安で引けた銘柄には手を出さないほうが
良いということでしょう。

 

つまり、ここから分かるのは、

そもそも、私たちシステムトレーダーは
検証して、このような銘柄をつかまないので良いですが・・・

他の個人投資家は、
もし、このような銘柄をつかんだら、
早めに損切りするのが良いかもしれないということでしょう。

もしくは、そもそもこのような銘柄をつかまないということです。

 

しかし・・・

実際のところ、システムトレーダー以外のトレーダーにとって、
そのような銘柄をつかまないというのは非常に難しいものです。

というより、私たちのように検証という判断材料がないので、
やってみるまで分からないというのが現実でしょう。

 

しかも、、、

私たちシステムトレーダーは、日々トレードしている銘柄の記憶がないくらい
銘柄そのものを見ていませんが、

彼らはきっと必死に探した銘柄の一つですので、
愛着や自分の努力を否定できず、
切るに切れない、もしくは信じたいという感情で
合理性のある判断がなかなかできないでしょう。

 

というように、ある種私たちシステムトレーダーは、
特別なことをしつつ、非常に優位なトレード法を使っています。

だからこそ、着実に利益を上げることができると言え、
私たちが望む成功に近づくことができると言えるのでしょう。

 

どうですか?

改めてあなたがしているトレード法は
有効だということが実感できたのではないでしょうか・・・?

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。

1 個のコメント

  • 興味深い検証を、いつもありがとうございます。3814を昨日買ってしまったので、いま、ちょっと、同じような気分です。1ロットを小さくしているので軽傷ですが…、しかし、2つのストラテジーで同時に出ていたのを見逃して、そのまま両方発注したのが反省です。リスク管理から、原則、片方しか発注しないことにしてるので…。

     ところで、反対方向の不利なストップにやられるのを最も警戒して、逆指値など工夫してます。書かれた内容を読むと、最初のところに、その投資家が相当のレベルの(システム通り売買する)システムトレーダーであることが分かるのですが、後の方を読むと、「そもそも、私たちシステムトレーダーは 検証して、このような銘柄をつかまないので良いですが・・・」が、矛盾しているように思うのですが…?この人は、この「私たちシステムトレーダー」ではないのですか?

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