米国大統領選挙でトレンド、どうなる？

西村剛 2016.11.09

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From；西村剛
八丁堀の事務所より、、、

 

米国大統領選挙の投票が始まりました。

今までとは全く違う意味合いですが、
この選挙は、大変注目を浴びています。

より嫌われたほうが勝ちなど
揶揄されることもあるだけに、
その動向が気になるところでしょう。

ですので、昨夜から配信されている情報は、
多くがこの話題を占めているでしょう。

そして、私たち個人投資家が気になるのが、
どちらが勝てば、株式市場がどうのようになるか？

という先行きでしょう。

そこで、この大統領選挙の結果で、
ここからの株式市場が、どう変わるか考えてみましょう。

 

まず、事前調査では、
クリントン氏勝利の可能性が高いと言われていました。

実際に、株式市場もクリントン氏勝利を
織り込んだ動きをしていました。

 

しかし、、、
僅差でトランプ氏が追いかけていることから、
フタを開けるまで、全く結果が分からない状況です。

まさに、どちらが勝ってもおかしくない状況でしょう。

 

では、私たち個人投資家が気になる、
選挙後の株式市場ですが、どのようにして考えれば、
精度高く判断できるのでしょう。

このように両者が僅差であると、
どちらか一方的にシナリオを描くの危険です。

フラットな状態で、
どちらになっても、動けるようにしなければならないのですが・・・

 

・・・とはいえ、
トレンドなどの動向が分からないと、
なかなか、動けないものです。

 

ですので、この選挙で私たち個人投資家が注目しなければならないのは

「選挙後に、これまでのトレンドが変化していなか？」

ということでしょう。

 

例えば、日本株は年末にかけて、
短期的な上昇トレンドの兆しが見えてきました。

そのトレンドが変化しないかに注目です。

また、より具体的にみると、
こちらの指標を見てください。
↓
http://www.traders.co.jp/domestic_stocks/stocks_data/investment_3/investment_3.asp
（『投資主体別売買動向:日本株 – トレーダーズ・ウェブ(株式情報、ＦＸ情報)』より引用）

 

「投資主体者別売買動向」です。

こちらを確認すると、10月に入り、
外国人投資家が日本株を買っていることが分かります。

もし、選挙後も変わらずに買い越し基調が続けば、
これまでのトレンドに変化はないでしょう。

反対に、選挙後に外国人投資家が
売り越し基調に転じれば、
それは、トレンドに変化が出たと判断できるでしょう。

 

また、このトレンドの変化を見極めるには、
株価自体や為替の動きも含めて確認すると良いでしょう。

 

○トランプ氏が勝ったときに上がった銘柄は何なのか？
○クリントン氏が勝ったときに下がった銘柄は何なのか？
○トランプ氏が負けたとき為替は円高に動いたのか？円安に動いたのか？

 

このような視点で、
選挙後どのように動いたかを確認することで、
その後のトレンドを見極めることができるでしょう。

 

ちなみに・・・

私たちシステムトレーダーにとって、
これは新しい売買ルールの開発のチャンスでもあります。

 

例えば、

「米国大統領選挙の前日に買って、選挙の結果が出たら売る」

というようなシンプルな戦略の有効性を見ると、
アイデアの糸口になるでしょう。

また、今回の選挙後にトレンドの変化に着目しておけば、
次回の米国大統領選挙や日本の選挙など、
同様のことで、利益を上げるチャンスを作れるでしょう。

 

おそらく、多くの情報は、
選挙結果で、株式市場はどうなる！こうなる！というものでしょう。

でも、それが重要なのは、
私たち以外の個人投資家です。

私たちシステムトレーダーにとって重要なのは、
この経験をどのようにシステムトレードに活かし、
利益につなげていくかです。

だから、今後を予測するのではなく、
将来同じことが起きたとき、それを利益にするための
学習材料に使いましょう。

そして、実際に同じことが起きたら、
再現性高く、利益を上げていきましょう。

ある種、それが私たちシステムトレーダーの生きる道なのですから・・・

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 （過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある） システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。