今効く順張り戦略



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From;西村剛
八丁堀の事務所より、、、

 

「シグナルが出たのは良いけど…
これ買ったらすぐに下落なんてないよな。。。」

これはある戦略を使う
システムトレーダーの心理状況です。

日頃、私が逆張り戦略の話を多くしているせいか、
私たちシステムトレーダーの多くは逆張り戦略が主体です。

だから、大きく下がった銘柄が
適正株価に戻る瞬間に売って利益を上げる
ということには慣れているのですが・・・

「まさに、今上昇中の銘柄を買う」

という全く反対の行為は、
心理的に案外難しい場合もあります。

 

確かに、逆張り戦略は、
暴落時にシグナルが発生するので、

そもそも買うことが怖かったり、
買ったはいいが、一度大きくそこから下ったりと…

慣れないと怖さに負けてしまうことが多いものです。

 

ですが、、、
それで利益が上がると分かるようになると、

「やった全部含み損だ!」

と私たち以外の個人投資家たちからすると、
「頭は大丈夫ですか?」と聞かれてしまうような
状況になるものです。

しかし、私たちシステムトレーダーは、
それが利益になることを知っているので、
当然のように、この逆張り戦略を使います。

 

さて、その一方で・・・
全く反対の性質を持つ「順張り戦略」があります。

こちらは、逆張り戦略を主体にするシステムトレーダーは、
あまり得意ではないということが多いものです。

また、場合によってはシグナルが出ても、
逆張り戦略では、あんなにスゴイことをやっているのに、
「高値掴み」をしてしまうのではないか…と心配してしまうのです。

 

では、その順張り戦略を一度整理しておくと、、、

順張り戦略は、逆張り戦略と反対で、
今のような「上昇トレンド」に強い戦略です。

上昇トレンドで買い付け、
上昇トレンドが終わったタイミングで売り
利益を上げるものです。

勝率は、おおよそ40~50%ですので、
逆張り戦略や押し目買い戦略と比較すると低いです。

ですので、負けのほうが多い戦略なのですが、
勝ちトレードで、その損失を超えるほどの利益を上げるので、
全体としては利益が上がる戦略です。

 

ただ、勝率を気にするシステムトレーダーにとっては、
少々扱いにくい戦略でもあります。

やはり、「今買ったら、下落なんて…」と
高値掴みを気にして、シグナルが出たけど買えない
ということもあるのです。

 

でも、今の株式市場は、
上昇トレンドに入っています。

では、このように順張り戦略を苦手にしている
システムトレーダーは、どのように対処すれば良いのでしょうか?

 

そこで私がオススメしたいのが、

「日経平均株価やTOPIXのETFだけを使った順張り戦略」

です。

 

例えば(1365)大和225ダブルというETFは、
日経平均株価の2倍の値動きをするように設計されています。

こういったETFを使って順張り戦略を作れば、
上昇トレンドに、少額でもある程度の利益を上げられるでしょう。

また、売買ルールを作成する際、
対象銘柄が、例えば日経平均株価の1銘柄になるので、
検証時間が短く、素早く作成することができます。

ですので、もし急きょ順張り戦略を差し替えたかったり、
この上昇トレンド用に作成するなら、
このような順張り戦略を作成するのが良いでしょう。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。