ニセモノの技術



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From;西村剛

そう言えば、今週から新事務所に移転しました。

すっかりご案内するのを忘れてしまっていました(汗)以前の事務所から徒歩5分圏内なので、八丁堀であることには変わりないのですが、9階建てオフィスビルに移転し、その9階なので今まで見ていた八丁堀と違って見えます。

3名の最上位システムトレーダー

さて、そのようなこともあり、何名かのシステムトレーダーの方から「新しい事務所にお邪魔しても良いですか?」と連絡があり、この数日間で3名のシステムトレーダーの方に、引っ越し直後の事務所にお越しいただきました。

その3名のシステムトレーダーは、皆さんトップ1%の最上位システムトレーダーになるためのトレーニングを受けてきた方です。また、現在も更に上を目指すべく、トレーニングを継続中です。ただ、トレーニングと言っても、パッと想像する運動などではありません。もちろん、検証という名のトレーニングです。

売買ルールがもっと動けば…

システムトレードは、一度売買ルールを完成させてしまえば、あとはシグナル通りにトレードするだけですので、ある程度でこのトレーニングは終わってしまうこともあります。ですが…そこはさすがシステムトレーダーです。ほとんどの皆さんが、そこで満足することなく、常に上を目指し、もっと上に行こうと努力を重ねています。

なぜなら、システムトレードは上級者になるほど、「売買ルールが動けば(=シグナルが出れば)高い確率で利益を積み上げられる」と確信しているので、良い意味での欲が出てきます。今、運用中の売買ルールが、もっと動けば…今、運用しているものにあの売買ルールを加えれば、全体で動く…などなど、常にトレードができていれば、利益をが積み上がるイメージができているのです。だから、飽くなき探究心で、更に上を目指しているのです。

彼らのパラダイム

さて、そのようなシステムトレードの上級者…いや最上位システムトレーダーの3名に訪問していただきましたが、せっかくの機会ですので、少々インタビューを行いました。そうしたところ、あなたの「パラダイム(思考)」を「正しいパラダイム(思考)」に導く共通点があったので、それをお伝えしたいと思います。

ちなみに、この「パラダイム(思考)」ですが、人間は、「パラダイム(思考)」⇒「行動」⇒「習得(結果)」という順番で動いていきますので、その起点です。もし、このパラダイムが間違っていると、その後の行動は誤った行動になり、習得したことや結果は、自分が望まない場合が多いものです。ですので、あなたがこれから話すパラダイムであれば問題ありませんが、もし違っていれば、これはあなたにとって成績を変える大きな話になるでしょう。

システムトレードは技術ではなく…

では、そのパラダイムとは何か?それは、、、

システムトレードは技術で成績を良くするのではなく、本質的に優位性がある売買ルールを使う

ということです。抽象的なので少々分かりにくいかもしれません。そこで、料理を例にご説明しましょう。例えば、ここにすでに傷んだ食材があるとします。そして、その食材を使って美味しい料理を創ってくださいと言われたとしましょう。さて、あなたはどうするでしょうか?

きっと、手を変え品を変えをして、味付けをしたり、調理法に工夫を加えたりするでしょう。コショウで上手くいかないなら、塩だ!塩がダメなら、鶏ガラだ!なんて、様々なことを試すでしょう。でも、一向に味は良くならないでしょう。だって、食材がいたんでいるのですから、限界があります。

策士策に溺れる

実は、システムトレードも同じです。彼らが言いたかったのは、まさにこれです。システムトレードは、ある程度技術を要します。ですが、その技術は、ときにして「策士策に溺れる」という落とし穴を作ります。これは、中級者あたりに多いことですが、ある程度の技術を習得すると、それなりに良い売買ルールであれば、その技術を使って、検証上では、成績の良い売買ルールを作ることができます。ただ、ここが落とし穴です。

それはあくまでも「見せかけの成績」であることが多いです。あえて言うなら「ニセモノ」の売買ルールということです。これはシステムトレーダーの誰もが通る道でもありますが、どうしても技術に頼ってしまう時期があります。思考が、技術に偏り、その売買ルールに「本質的な優位性があるかどうか」は気にせず、「なんでも来い!」という、まさにイケイケドンドンの時期があるのです。

ニセモノ

しかし、あるとき気が付きます。そうです、料理の話と同じように、食材にあたる改良前の売買ルールが傷んでいれば、どれだけ技術を使っても、どこかで限界が出てきてしまうのです。しかも最悪の場合は、それが実際の成績に反映されてしまいます。そして、そのとき気が付くのです。

「あの売買ルールの検証結果は、見せかけだった」と…

でも、それに気がついたときは、実際に何らかの不具合が起きています。だから、そこでその過ちを過ちとして受容し、次に繋げるか、それとも意固地に現状を続けるかで、その後の成績は大きく変わるものです。だから、彼らは、この過程を通りつつも、次に繋げてきたので、今は最上位システムトレーダーなのでしょう。

つまり、重要なのは技術よりも、改良しようとしている売買ルールが「ホンモノ」なのか?それとも「ニセモノ」なのか?を判別することだということでしょう。ただ、このホンモノかニセモノかについては、システムトレードでは案外カンタンに判別することができます。

例えば、検証ソフト「システムトレードの達人」であれば、「標準モード」を使えば、見分けることができるでしょう。標準モードで、改良しようとしている売買ルールの本質的な優位性を確認して、優位性があるなら改良し、優位性がないなら技術でどうにかしようと思わず、他の売買ルールの改良に取り掛かるべきでしょう。

それは、ホンモノか?ニセモノか?

今日はカンタンに、「ホンモノ」と「ニセモノ」と表現しましたが、この考えは、上級者になればなるほど重要です。これは売買ルールそのものだけではなく、習得する技術についてもです。ホンモノの技術は、普遍的なので一時的な効果ではなく、長期的な効果が見込めます。

一方、ニセモノの技術は、一見検証上では良く見えますが、それがカーブフィッティングであったり、短期的な効果しかなかったりします。売買ルールそのものがどちらなのかを見分けるのは、標準モードの検証でできますが、もしかすると、この技術がホンモノかニセモノかを見分けるのは、少々大変かもしれません。

もちろん、私はホンモノの技術をお届けするように斉藤正章さんと念入りに考えています。しかし、トレードの技術は、世の中にたくさんあります。ですので、そのような技術を取り入れるときは、あなたは、このホンモノかニセモノかを良く考えて取り入れると良いでしょう。

このパラダイムは重要です。ぜひ、あなたの成績を更に向上させるためにも、今日から意識してみてください。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。