やれやれ、やっと戻ったか…



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From;西村剛

「投資家は入れ替わる」

最近この言葉を意識しています。

私の経験則では、大きな相場が始まる前というのは「これまで株を始めていなかった人が株式投資を始め出す」という現象が見られます。今の相場を投資家層で見ると、これから株式投資を始めたいという層は、まだ少数だと考えられます。

やれやれ、やっと戻ったか…

どちらかというと、これまで塩漬けで株を持ってい投資家が、この株価上昇でようやく利益になってきたところでしょう。そして、「やれやれ、やっと戻ったか…」とホッと一息ついているところなのではないでしょうか。ただ、その一方で、この急激な株価上昇が起きるまでは、非常に厳しい相場が続いていたので、撤退してしまった投資家も多いのも事実です。そういった意味では、これから新規参入者が増え、投資家が入れ替わるのではないかと考えています。

まだ大相場の前兆か?

ただし、まだこの入れ替わりは思った以上に起きていないとも考えられます。もしくは、すでに撤退は終わったが、新規参入者がまだまだ少ないとも考えられます。つまり、それを考慮すると、この上昇トレンドは、まだ大相場の前兆であり、これから本格的な上昇トレンドが発生する可能性があるでしょう。

大相場とバブルのときに起きること

ただ、ここで注意しなければならないのが、こうなったときはに、通常の上昇トレンドと「バブル」をしっかりと区別することです。そうしないと、今度こそ、天井を掴んでしまったということになりかねません。バブルになると、証券会社主催のセミナーに人が溢れてきます。本当に、セミナー会場に人が入れないような状況になります。

また、新聞や雑誌などでも株式投資のコラムが目立ってきます。そして、友人などに株をやっていることを知られると「株を始めたいのだけど…」と急激に相談される機会が増えてきます。もう、こうなったら、そろそろ株価は天井に近いとみたほうが良いでしょう。

そんなときこそ、人の裏を進む…

株の格言に「人の行く裏に道あり花の山」というものがあります。これが意味することは、多くの人と同じように行動すると上手く行かず、人と反対のことをしたほうが上手くいきやすいということです。まさに、逆張り戦略がそうですよね。私たちシステムトレーダーにとっては、逆張り戦略は、馴染み深いので、そこまでの意識はないかもしれませんが、他の個人投資家にとっては、やろうとしてもなかなかできないものです。理屈では分かっていても、下がっていく株を買うので、非常に怖いでしょう。

そして、この格言から、もう一つ考えられることがあります。それは、株を始めるタイミングです。この格言で言えば、人と反対に進むということは、相場が良いときではなく、相場が悪く、人から「今、始めないほうがいいよ」と言われる時期に行動するのが良いということでしょう。

言い換えれば、誰もが「今がチャンスだ!」と言ったり、「株で利益を上げるのはカンタンだよ!」と言い始めたら、それは多くの人と同じ行動ですので、好ましくない動きだということです。つまり、株式市場に新規参入者が増え、そのような言葉が世の中にはびこってきたら、一つのトレンドが終焉するということでしょう。

何の銘柄を買うか?を重視するのではなく…

ちなみに、そのようなとき、私たち以外の個人投資家は、このような部分に注目します。

何の銘柄を買うか?

言い換えると「What?(何)」を重視します。ですが、私たちシステムトレーダーはどうでしょうか。確かに、何の銘柄を買うかも重視していますが、私たちはもう一段深層の

どうやって利益の上がりやすい銘柄を買うか?

を重視します。言い換えると、「Why?(なぜ)」の銘柄を買うのかという「銘柄選択の根拠」つまり、「方法」を重視します。

同じように見えるが、私たちと彼らは違う…

実は、これ一見同じように見えて、非常に大きな違いです。天国と地獄くらい違います。もう少し分かりやすく言えば、「What?(何)」を重視する私たち以外の個人投資家は、魚釣りで言えば、「何の魚を与えてもらえるか」を重視します。一方、私たちシステムトレーダーは、魚を与えてもらうのではなく「魚の釣り方」を重視します。

だから、私たち以外の個人投資家は、銘柄に固執し、アナリストなどが推奨する銘柄を探しにいきます。一方、私たちシステムトレーダーは、そのようなものは全く関係なく、どのような条件で利益が上がる銘柄を探すかという売買ルールを重視します。銘柄は、あくまでもその結果として出て来るにすぎません。

つまり、彼らは「魚」の供給が終わってしまうと、釣り方を知らないので、飢えてしまいます。だから、もし供給が終われば、他に供給先がないか探しにいきます。しかし、私たちシステムトレーダーは、釣り方を知っているので、魚の供給に頼らず、生きていくことができます。

生き残れるのは、どっち?

いかがでしょうか。ここで考えていただきたのが、もし本格的な上昇トレンドが発生し、バブルが起き、そのバブルが終焉したとき、どちらのほうが「生き残れるか?」です。その答えは、あなたなら、もうお分かりでしょう。

これから上昇トレンドが本格化した場合、周囲の状況がガラリと変わるでしょう。もし、そうなった場合は、決して周囲に流されることなく、私たちシステムトレーダーが重視している方法と、彼らは、どちらのほうが生き残れるかを冷静に考えておきましょう。そうしないと、いつの間にか私たちシステムトレーダーでも、彼らのように魚を求め始めてしまいます。

ですが、それは魚の供給が終わったとたん飢えを意味します。そして、それは強調して言えば、株式市場からの撤退を意味するでしょう。ですので、ここからはより周囲の雰囲気にのまれることなく、私たちは私たちの道を真っ直ぐ進みましょう。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。