警告!! 日本株の今日からの反発を期待し過ぎてはいけません…



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From;西村剛

日本株が暴落しました。

日経平均株価は、前日比4.7%マイナスの21,610円24銭、マザーズ指数は、前日比9.1%下落の1170.65ポイントでした。この暴落の原因は、もうあなたもお分かりの通り、米国金利の上昇懸念により米国株式市場が大きく下落したことでしょう。

1200円…1300円…1600円…

ただし、場中は「一時1200円…1300円…1600円」など、その下落幅がフォーカスされたニュースが何度もインターネットを中心に配信されたので、不安になった方も多いのではないでしょうか。おそらく、私たち以外の個人投資家は、この暴落で何をして良いか分からず、まさに投げ売りが起きたのでしょう。その投資家心理が、まさに反映された暴落なのではないでしょうか。

一方、私たちシステムトレーダーと言えば…という状況でしたが、その話を進める前に、改めて昨日(2/6)の暴落の原因を確認しておきましょう。まず、結論を言うと、この暴落は一昨日(2/5)から続く、「米国金利の上昇懸念」です。

暴落の原因は?

もしかすると、一昨日の大幅下落で落ち着いたを思った個人投資家の皆さんが多かったかもしれません。ですが、それに反して、そこからもう一段の下落というより暴落が起き、昨日のような状況に陥りました。

ただ、この原因を詳しくお話しすると、これも一昨日の理由と変わらず、その背景には米国経済が好調だからということがあります。その好調さが米国金利上昇のペースが予想以上に早くなりました。そして、その結果、企業の設備投資などの実体経済に悪影響を及ぼすのではないかと懸念され、米国株市場で株式が大量に売られ暴落したのでしょう。

まさに暴落の投資家心理が働いた

まさに、米国株市場の投げ売り状態です。同時に、日本株市場も投げ売り状態です。ですが、この投げ売りは、その名の通り、投げ売りです。「え~い、どうにでもなれ~!」の状態です。現実を冷静に受け止めることができず、方向感覚がおかしくなり、感情で動いているのか論理で動いているのかも分からない状態です。

つまり、そのような状態ですので、この暴落は「投資家たちの金利上昇懸念は『過剰な反応』」と言えるでしょう。だから、この暴落は、これから日本株がどうなってしまうのか…と悲観的になる状況ではないということです。だから、ここからの反発が十分に期待できでしょう。そして、その反発を期待しているのが、逆張り戦略をメインに運用しているシステムトレーダーでしょう。

いつ反発する?

では、ここからいつ反発するのでしょうか?これが、私たちシステムトレーダーにとって重要な話でしょう。今日なのか…明日なのか…明後日なのか…この反発のタイミングは非常に重要な話です。先ほど、お伝えした通り、今は過剰な反応ですので、いつ反発してもおかしくない状況です。

それを見るために、こちらの指標を見てみましょう。

https://info.finance.yahoo.co.jp/ranking/?kd=20&mk=1&tm=d&vl=a
(『高かい離率(25日・マイナス):株式ランキング – Yahoo!ファイナンス』より引用)

これは終値と25日移動平均線との乖離率ランキングです。これを見ると、マイナス20%以上の乖離がある銘柄は「76銘柄」です。過去の暴落での話をすると、この銘柄数が100銘柄前後で底を打つ場合が多いと考えられます。もし、今日再び大きく下落するようなことがあれば、この水準に届きます。これを踏まえると、いつ反発があってもおかしくない状況でしょう。

しかし、重要な注意点が2つ…

ただし、この話には2つ注意点があります。一つ目は、今回の暴落は突発的な暴落なので、先ほどの指標が目安にならない可能性です。あくまでも、これは25日移動平均線ですので、この突発性の部分は考慮できていない可能性があります。それを踏まえると、完全にこれを目安にせず、一つの材料として捉えておくと良いでしょう。

そして、二つ目は「さらなる暴落の危険性もある」ということです。おそらく、逆張り戦略をメインにシステムトレーダーは、ここでシグナルが出て、利益を期待し楽しい気分かと思います。ですが、最悪の事態を必ず考えておきましょう。

反発する確証は誰にもできない…

「ここから反発する」という確証は誰にもできません。将来の株価は誰にも分かりません。ですので、予想よりも株価下落の勢いが続き、来週まで底打ちしない場合も、しっかりと考えておきましょう。確かに、テクニカル指標や終値と25日移動平均線との乖離率ランキングを見ると、底打ちのタイミングです。しかし、これがリーマン・ショック級の暴落であれば、来週まで底打ちしない可能性があります。

もし、これがリーマン・ショック級の暴落だったら…

だから、反発に過度な期待をせず、「もしも、リーマン・ショック級の暴落だったら…」ということを考慮して、動いていくようにしましょう。反発することと、最悪の状態を想定し、もしものことがあっても生き残れるように、資金管理などをしっかり確認し、リスク管理は怠らないようにしましょう。

特にドローダウンは、検証結果の数字を超えることは想定しておかなければなりません。これは検証結果に意味がないということではなく、その可能性を常に考えておくことが本当のリスク管理だということです。だから、この
ドローダウン更新もふまえて、リスク管理を徹底しておくことをオススメします。

あなたの売買ルールは、さらなる下落があっても十分に耐えることができるでしょうか?今日は最後に、このような疑問を投げかけて結びにしたいと思います。

追伸

こちらに昨日配信した動画レポートも掲載しておきます。こちらの内容も、ぜひ参考にしてみてください。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。