日本株、ようやく明るい材料は出たが…



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From;西村剛

まず、明るいニュースをお届けしましょう。

今月に入りようやくデータが確認できたのですが、先月の外国人投資家の動向が分かりました。すると、彼らの動向に変化が確認できました。下の「投資主体者別売買動向」を確認すると、今年に入り一貫して日本株を売っていた外国人投資家が、4月は買い越しに転じてします。

http://www.traders.co.jp/domestic_stocks/stocks_data/investment_3/investment_3.asp
(『投資主体別売買動向:日本株 – トレーダーズ・ウェブ(株式情報、FX情報)』より引用)

日本株の明るい材料

これは、株価が決まる原則である需給バランスから見て、明るい材料でしょう。外国人投資家は、日本株に大きな影響を与える二大投資家の一人です。その彼らが買い越しに転じたということは、需要が高まっていることになるので、日本株を押し上げる明るい材料と考えられるでしょう。

ただし、この明るい材料を冷静に見ると…

ただ…そうはいっても、依然として、ここから株価が上がるのか、それとも下がるのかは分からない状況です。言い換えれば、トレンドの転換期と言えるでしょう。この外国人投資家の買い越しの明るい材料を冷静に見ると、それほど大きな買い越しではありません。それを考慮すると、いつ売り越しに転じてもおかしくない状況でしょう。

ですので、良くも悪くも、この外国人投資家に日本株は左右される可能性が高いのが、今後の展開です。彼らが、買い越し額を増やしてくれえば、必然的に日本株が上昇する可能性が高いでしょう。反対に、再び売り越しに転じてしまうと、当然のことながら下落する可能性が高いでしょう。

やはり今はトレンドの転換期

もちろん、株価は彼らだけで決定するわけではないので、少々乱暴な言い方かもしれませんが、そうは言っても、彼らの動向で株価のトレンドがどちらに振れるかが左右しそうな状況です。とはいえ、彼らの動きは誰にも分からない…というのが現実です。だからこそ、このようなトレンドの転換期は、非常に注意が必要です。

トレンドの転換期の注意点

なぜ、このトレンドの転換期は注意が必要かと言うと、それは「値動きが荒くなりやすい」からです。言い換えると、ボラティリティが高くなります。しかも、この転換期は、株価が上がる場合も、下がる場合も、どちらの場合でも値動きが荒くなりやすい傾向があります。

そうなると、何が起きるか?ですが、例えば、もしここから下落トレンドに転じた場合は、逆張り戦略のシグナルが発生しやすくなります。反対に、上昇トレンドに転じた場合は、順張り戦略のシグナルが発生しやすくなります。当たり前と言えば、当たり前なのですが、これは値動きが荒いので、一方方向に動きやすいということです。

中途半端な下落でも、上昇でもなく、ドンと下げたり、グンと上がったりするということです。だからこそ、私たちシステムトレーダーにとって、ここからの展開は大きなチャンスになる可能性が高いでしょう。特に、これは昨日の記事でもお伝えしたことですが、このようなどちらに株価が動くか分からない状況では、私たちシステムトレーダーは特権を活かせます。

私たちシステムトレーダーの特権

その特権とは、私たち以外の個人投資家は、ほぼ株価がどちらに動くかを予測して戦略を立てるので、どちらか一方に株価が動いた場合しか対応できませんが、私たちシステムトレーダーは、どちらに動いても対応できます。なぜなら、戦略をマルチストラテジーで組んで入れば、株価がどちらの方向に動いても、その方向に合わせて利益を上げる確率が高い戦略が機能し、シグナルでお知らせしてくれるからです。

しかし、彼らは…

ですが、私たち以外の個人投資家は、先ほどお伝えしたように、株価はどちらに動くのかということを考え、どちらに動くかを予測した中で戦略を組み立てます。つまり、See→Do→Getの原則で言えば、Seeの思考・パラダイムの部分が、「株価がどちらに動くかを過程して戦略を考える」というものになっています。だから、行動であるDoは、株価がどちらか一方にいったときの戦略しか作れず、そのずとGetの結果の部分では、外部環境である株価がハマれば良い結果が生まれ、ハマらなければ望まない結果を生みます。

というように、結局のところ、外部環境の株価への運任せになってしまっているので、冷静に見るとこれはもうギャンブルだということです。一方、私たちシステムトレーダーは、See→Do→Getの原則のSeeの思考・パラダイムの部分が、「株価はどう動くか誰にも分からない」というものですので、Doでは、「株価がどちらに動いても対応できるように戦略を組み合せる」ということになります。だからこそ、自ずとGetの部分は、私たちが望む結果を手にするのでしょう。

だからこそ、気を引き締めて!

このように、対比して考えるとよく分かりますが、私たちはこのような正しい思考・パラダイムを持っているからこそ、長期にわたり安定的に利益を着実に積み上げることができるのです。ですが、もし私たちが誤った思考・パラダイムを持っていたら、それは彼らを同じ道を進み、こういったトレンドの転換期では、ギャンブルをしてしまうのでしょう。

でも、決して私たちはそういった誤った思考・パラダイムを持った彼らとは違うので、長期にわたり安定的に利益を着実に積み上げることができるのです。ただし、これにあぐらをかいてはいけません。ここから値動きが荒くなることが予想されるということは、それだけ利益にもなりやすいですが、「損失も受けやすい」ということです。

ですので、こういったときこそ、資金管理を再度確認し、必要以上のリスクを取っていないか念入りに見ておきましょう。もし、少しでも負ける要素が大きい部分があれば、それは実際に値動きが荒くなる前に、改善しておきましょう。こいったときこそ、重要なのは、利益を伸ばすことよりも、「負けにくいトレードをする」ということです。ぜひ、そのようなこともふまえて、チャンスと思いつつも、気を引き締めてトレードしていきましょう。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。