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From；西村剛
株式市場は、刻一刻と状況が変化しており、2018年はこれまでの相場状況とは少し違った動きをしているように感じます。
実は、これから3年から5年先を見据えて、かなり長い時間をかけて私が研究しているテーマがあります。
それは、
「下落相場で利益を上げる方法｣です。
アベノミクス相場が2012年末から始まって、もう6年が過ぎようとしています。株式市場のトレンドは、4～5年サイクルで上昇トレンドと下落トレンドが循環する傾向が強いです。上昇相場が6年も続いているアベノミクス相場は、一般的な上昇トレンドよりも、長生きしている状況です。
アベノミクス相場が続いているのは、安倍政権による株価下支え政策と東京五輪に向けた期待感でしょう。本来であれば、下落相場に転換してもおかしくない状況ですが、今のところ日本株市場はなんとか高値圏を維持しているように感じます。
しかし、2019年には消費税増税が控えていることで、個人の消費が落ち込み、企業業績が冷え込む可能性があることや、2020年の東京五輪開催後は公共事業等が激減することで、不況期に入る可能性が高いでしょう。
下落相場でいかに利益をあげるか
これから数年先の相場を考えると、【下落相場でいかに利益をあげるか】ということをしっかり考えなければならないと言えるでしょう。だからこそ、今のうちに、このテーマの研究に注力しているのです。
システムトレーダーは、下落相場でも利益をあげる術を持っています。その術は、大きく分けると2種類です。
1つ目は、下落相場で起こりやすい暴落で利益をあげる「逆張り戦略」です。
2つ目は、株価が下落すると利益になる「空売り戦略」です。
逆張り戦略はシステムトレーダーであれば馴染み深い戦略の一つで、多くのシステムトレーダーが研究を行っており、一番研究が進んでいる戦略と言えるでしょう。ゆえに、自分独自の逆張り戦略を持ち、実際直近の株式市場の下落でも活躍しているのではないでしょうか。
一方で、もうひとつの「空売り戦略」は、私の印象ではそこまで深く研究されてはおらず、この戦略を活用しているシステムトレーダーも少ない印象です。まだまだ研究の余地があることから、深く研究を進めていくことで、より利益が期待できるノウハウが見つかる可能性があると考えています。
空売り戦略の中でもデイトレ空売り戦略はわりと研究が進んでいるものの、下落相場中にずっと空売りのポジションを持ち続けるような戦略は、あまり研究されていません。私は、この戦略を深く研究することで、「下落相場でいかに利益をあげるか」というテーマの解決につながる近道だと考えています。
この「空売り戦略」の研究には、正直膨大な時間をかけていますが、自分の納得のいく形にはなっていないのが現状です。自分が思いつく限り、さまざまなアイディアを駆使して、分析を進めているものの、一人の力では限界があるような気がしています。
そこで、そんな時こそ「仲間」の力を借りようと思い、ある企画を立ち上げました。
その企画とは、「ストラテジー・コンテスト」です。
ストラテジー・コンテスト開催！
この「ストラテジー・コンテスト」では、システムトレーダーの仲間に、課題となるサンプルストラテジーをお渡しし、各自そのストラテジーを改良いただき、提出いただきます。
そして、提出いただいたストラテジーを、9月30日に開催予定のシステムトレーダーズミーティングで紹介し、当日の参加者全員でどのストラテジーが素晴らしいかを投票し、「MVP」を選ぶというコンテストです。そして、MVPに輝いた方には「豪華賞品」を お渡しするといった内容です。
今回の、課題ストラテジーは「空売り戦略」に決定しました。
どんなに優れたシステムトレーダーであっても、自分ひとりの力だけで、常に成長し続けることは不可能に近いです。どこかのタイミングで、行き詰ってしまったり、悩んでしまうことがあります。
しかし、仲間がいれば、案外、その行き詰まりも簡単に解決できるかもしれません。システムトレーダーズミーティングでは、熱心に研究を続けているシステムトレーダーが100人規模で集まります。そして、その人たちの売買ルールの作り方はそれぞれ異なります。よって、考え方や持っているアイディアの異なる100人のブレーンが9月30日に集合するということです。おそらく、私が知らない投資アイディアを持っている人がたくさん来場されます。他のシステムトレーダーのアイディアを生で聞ける場はそうそうないでしょう。
そこで、これをいい機会に、他の優秀なシステムトレーダーの知恵を集めて「空売り戦略」の改良を進めようと考えています。おそらく、9月30日にシステムトレーダーズミーティングに参加する方は、「下落相場でいかに利益をあげるか」というテーマの解決策を見つけることが出来るのではないかと思います。
相場の色つきが変わってきている、、、
2018年に入り、相場の色つきが変わってきています。これまでのような単調な上昇相場ではなく、株式市場から退場者が出るような厳しい環境が来る可能性は十分にあります。そのようなときだからこそ、自分だけで乗り切ろうとするのではなく、仲間と情報共有しながら、一緒に乗り切る策を考えることで、一人では見つけられない策が見つかるでしょう。
システムトレーダーズ・ミーティングに参加される方は、とても有意義な日となると思いますので、ぜひ楽しみにしていて下さいね。
―西村剛
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西村 剛
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