ZOZOのこれから



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From;田村祐一

先週から3月決算企業の第3四半期の決算発表が本格化していますね。

私もかれこれ10年近く株式投資の世界にどっぷりつかっていますが、
今回の決算発表を見ていると、非常に感慨深い気持ちになっています。

株式投資って、本当に人の人生みたいだなーと考えさせられます。

なんでそんな風に思ったのかと言うと・・・

「ZOZO(3092)」と「サイバーエージェント(4751)」が
通期業績予想の下方修正を発表しました。

「ZOZO(3092)」の前澤社長は、芸能ニュースのお騒がせ人ですので、
下方修正のニュースは株式投資をしていない人でも知っているかもしれませんね。

下方修正の原因については、他のニュースを見ていただくとして、
この2社の下方修正は、私にとっては衝撃的なニュースでした。

この2銘柄は、私が株式投資の世界に身をおいてから、
一貫して高成長を記録し続けた優良銘柄であり、

弱小企業が大企業に成長するという
サクセスストーリーを突き進む銘柄であったからです。

株式市場の中でも2社は相場を牽引するような
ゲームのRPGの主人公のような存在です。

その2銘柄が、今回業績の下方修正を出したのです。

このニュースを聞いて、両社ともに

RPGの「主人公」から他の企業と変わらない「モブキャラクター」に
変わりつつあるのかなーと感じました。

企業の成長には

「幼年期(起業・創業直後)」
「成長期(新規事業の展開)」
「成熟期(承継・M&A)」
「衰退期(事業撤退・事業改革)」

の4つサイクルがあると言われています。


「幼年期(起業・創業直後)」
は、創業直後であることから、
会社の事業の根幹が確立してはいない状態です。

しかし、社長の意向が100%反映されることから、
意思決定が早く、非常に速いスピードで成長します。

いわゆる「ベンチャー企業」がこれに当たります。

「成長期(新規事業の展開)」は、

ある程度会社の収益基盤が確立し、その収益基盤で稼いだ利益をもとに、
新規事業の展開や既存事業の拡大スピードアップなどが意識される段階です。

「幼年期」と同様に成長スピードは高いです。

「成熟期(承継・M&A)」は、

新規授業や事業拡大、人材確保が進み、
組織の規模が大きくなっている状態です。

組織が急速に膨らんだことから、一度、
組織体系や業務全体の見直しが意識される段階です。

この段階に入ると、「M&A」に注力する企業が増えていきます。

他社を取り込み、より大きな成長を目指します。

「成熟期」からは、成長スピードは
「幼年期」や「成長期」と比較すると格段に落ちます。

「衰退期(事業撤退・事業改革)」は、
事業による収益量が低下している段階を指します。

本業の収益力が低下していることから、
選択できることは「事業撤退」か「事業改革」です。

「ZOZO」と「サイバーエージェント」は、

これまでは「成長期(新規事業の展開)」に位置しており、
非常に高い成長性を維持していました。

しかし、これからは、徐々に「成熟期(承継・M&A)」に
移行していく可能性が高いだろうと感じました。

間違って欲しくないのは、
この2社の業績がこれから衰退すると言う意味ではありません。

この2社はこれからも優良企業として、
事業拡大していくことは間違いないと思います。

あくまでも、これまでのような
高い成長性ではなくなるということです。

ただし、今後も成長することに変わりはないものの、
「成熟期」の突入は株価に大きな変動をもたらします。

これまで私たちが期待した以上の成果を挙げ続け、
成功し続けてきた主人公が、大きな失敗をしたらどうでしょうか。

多くの投資家は、主人公が失敗するとは、
全く思っていなかったとしたらどうでしょう。

大きな失望感を感じるのではないでしょうか。
投資家の中には裏切られたと感じる人もいるかもしれません。

特に「ZOZO」については、強気の発言をしていたことから、
その失望の度合いは大きく、根が深いかもしれません。

株価は、将来の成長性に対する期待感から、
投資家に買われ、上昇していきます。

人々の期待以上の成果を挙げていれば大きく株価上昇し、
将来の成果を織り込み、現在の実力以上の評価(株価)がつくでしょう。

一方で、期待通りの成長ができなければ、
一気にその期待は消失し、株価も下がってしまいます。

2社は投資家の期待感が高かっただけに、
今回の下方修正は非常に大きなインパクトとなりそうですね。

株式市場を見ていると、「栄光盛衰」を強く意識させられます。

どんなに優良な企業でも、
永遠に高い成長を維持することは無理であり、

時代によって、相場を牽引する主人公は変化します。

だからこそ、常に研究を怠らず、
新たな主人公の発見を続ける必要があるでしょう。

四季報の新刊の発売直後や企業の決算発表は、
主人公を発見するにはもってこいの機会です。

今週は、3月決算企業の決算発表シーズンです。

ぜひ、高い成長を記録している
次世代の主人公を探してみてください。

ー田村祐一

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田村 祐一

統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株価を大きく動かすイベントに合わせて銘柄を売買する「イベント投資」にも注力。