トレンドが変わる二つの材料とは？

2020.05.13

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from；西村剛

東京都での新型肺炎感染者数が
落ち着きを見せています。

12日は28人で、3日連続30人を下回る展開となっています。

まだまだ予断を許しませんが、
少なくとも米国のような医療崩壊は避けられそうです。

感染者数が落ち着いているからか、
日本株市場も堅調な展開となっています。

日経平均株価も20000円台を維持し、
緩やかな上昇トレンドが継続しています。

企業の決算発表も本格化しているのですが、
業績悪化はある程度織り込み済みといった感じで、

比較的よくない決算の企業でも、
悪材料出尽くしで株価は堅調に推移している銘柄が多く感じます。

おそらく今は、世界的に経済活動の再開を期待し、
同じような株価展開となっており、

当面このトレンドが続くのではないかと考えていますが、

懸念材料が二つあります。

ひとつは、「経済活動再開後の再感染リスク｣です。

各国で経済活動が徐々に再開されていますが、
その一方で再度感染者が出ている国もあります。

今のところ再感染者数が少ないため
それほど株価に影響を与えていませんが、

再感染者数がさらに増えると、
今の上昇トレンドが下落トレンドに転じる可能性もあります。

もうひとつが、実体経済が予想以上に悪化してしまう可能性です。

感染者数の増加が落ち着き、経済活動が再開されても、
予想以上に景気が悪化するというリスクが存在します。

今のところ各国の経済対策で
ある程度カバーはされているかとは思うのですが、

どの程度景気が回復するかは未知数です。

今は感染拡大に対する懸念が先にきており、

景気悪化についてはそれほど懸念されていませんが、
徐々に景気の先行きに懸念も出始めてくるでしょう。

再感染者数に関するニュースや
景気悪化に関するニュースが頻繁に出るようになったら

株価のトレンドが変わる可能性があります。
ぜひ意識しておいてくださいね。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 （過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある） システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。