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From；西村剛
八丁堀の事務所より、、、
日経平均株価が年初来高値15,942円まで
あと193円に迫る15,749円まで上昇しています。
そこで、たまには相場にあった話をしましょう（笑）
まず、株価が上昇している背景を整理しておきましょう。
為替が1ドル103円台に突入し、円安が進みました。
これにより、日本の輸出関連企業の業績が
さらに良くなるのではないかと考えられ
外国人投資家を中心に日本株が買われているようです。
これが、株価上昇の大きな背景でしょう。
それに加えて、
東証マザーズ指数も919ポイントまで上昇しています。
これは、個人投資家の投資意欲が旺盛だということを示しています。
この外国人投資家の動きや、個人投資家の動きを見ると、
もうしばらく、緩やかに株価が上昇していく
上昇トレンドが継続するのではないかと考えらえます。
では、こういった上昇トレンドで、
システムトレーダーは、どのようにして利益を上げれば良いのでしょうか？
実は、、、
私たちの仲間であるシステムトレーダーの多くは
暴落相場を得意とする「逆張り」トレーダーが多いので、
株価が上昇してしまうと、案外慌ててしまうのです（汗）
普通、上昇トレンドの方が、
カンタンに利益が上がりそうですので、
そんなことはないように見えるのですけどね。
でも、そうとも限らないのが、
株の面白いところなのでしょう。
さて、話を戻して、
じゃ～、私たちシステムトレーダーは、この上昇トレンドで
いったいどのようにして利益を上げれば良いのでしょうか？
それは、「順張り」戦略です。
当たり前のことを言ってしまいましたが、これしかありません。
順張り戦略とは、上昇している銘柄が、
さらに上がるのではないかと考え、トレンドに飛び乗る戦略です。
あなたも、どこかで聞いたことがあると思いますが、
上昇している銘柄は、もっと上昇する可能性があり、
下落している銘柄は、もっと下落する可能性がある
このような株価の特長を利用した戦略です。
だから、すご～く良さそうな戦略に見えますよね。
でも・・・
実は、この順張り戦略は、きちんとひも解くと、
なぜ、私たち仲間の中で、苦手としているのかが分かります。
まず、順張り戦略は「保有期間が長い」という特長があります。
1ヶ月程度のものがざらですので、
資金効率を重視するトレーダーには、敬遠されてしまうのです。
また、同時に「勝率が低い」という特長もあります。
もちろん、勝率が低い分、
1回で獲得する利益が大きいので、トータルでは利益が上がります。
しかし、「保有期間が長く、勝率が低い」という
メリットとは言い難いものが目立ってしまい、敬遠されがちなのです。
実際に、私のコンサルティングを受けている受講者の方でも
「ちょっと、順張りは・・・」と、敬遠している方が多いです。
しかし、そうは言っても
相場は、下落トレンドだけでなく、上昇トレンドがあります。
ということは、やはりこの敬遠の理由を乗り越え、
「順張り」戦略も、やはり組み入れるのが良いでしょう。
そうしなければ、
正直、この上昇トレンドで利益を上げるのは苦しくなります。
今起きているような、緩やかな上昇トレンドの場合、
株価が値下がりするところを捉える
「押し目買い」戦略や、「逆張り」戦略で、なかなかシグナルが発生しません。
もし、仮にシグナルが発生したとしても、
指値に到達せずに終ってしまうことが多々あります。
こういったとき、あなたの感情は、、、
「な～んで、株式市場全体が上がっているのに、
自分の資産はなかなか増えないんだよ！」
と、もどかしく思うか、怒りになってしまうでしょう。
まだ、その感情を抱くだけなら良いですが、
それが、思わぬ方向に飛び火し・・・
シグナルが出ない焦りや、指値がささらないもどかしさから
売買ルールを「シグナルが出やすいように変更する」という
あるまじき行為に走ってしまい。。。
気が付けば、
「大きな損失」を抱える始末になってしまうのです。
もし、あなたが順張り戦略を運用していなくて、
何とか、押し目買いや逆張りだけで耐え抜こうというのであれば、
これは本当に注意して下さいね。
もちろん、急に慌てて順張りの売買ルールを作成し、
運用し始めるというのも良くないのです。
もし、順張りの売買ルールを作成するなら、
押し目買いや逆張りを作成したときと同じようにじっくりと取り組みましょう。
ただ、絶対にやってはいけないのは、
繰り返しになりますが、
押し目買いや逆張りのシグナルが発生しないことや、
指値がささらないことにもどかしさを感じ、
シグナルが出たり、指値がささりやすいように
売買ルールを変更してしまうことです。
これをしてしまったら、それは「大損街道まっしぐら」だと思ってください。
本当に大損するかは分かりませんが、
それくらいのリスクははらんでいます。
実際、私たちのところで学んでいた方の中でも、
私たちの忠告を振り切り、シグナルに変に裁量を入れたり、
シグナルが出やすいようにしたりして、いつの間にか、姿を消してしまった方がいます。
もちろん、完全に制止できなかった私たちにも非はありますが、
最後は、その人自身の選択です。
忠告を聞かないという選択をしたのですから仕方がないのかもしれません。
ですが、、、
そのようなシステムトレーダーを一人でも出さないためにも、
もし、あなたが押し目買いや逆張りをメインにしていて、
順張り戦略を実践していないようでしたら、
焦らず、次にくる上昇トレンドに向けて、順張り戦略を作ってみるのがよいのではないでしょうか？
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西村 剛
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