トレードの成功は銘柄選びではない?【西村剛】



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まったくの株初心者が、株式投資を始める際に一番気になるのが

「何の銘柄を買えばよいか?」

でしょう。私も初心者向けセミナーなどで何の銘柄を買えばよいかという質問を受けますが、

実は、何の銘柄を買うか?よりもいつ買うか?のほうがトレードの成績に大きな影響を与えます。

例えばコロナショックの暴落の大底圏みたいな状況では、

何を買うかに時間をかけるよりも、銘柄は何でもよいのでしっかりと買いフルポジションにしたほうが短期間での成績はよくなるでしょう。

このように短期間での成績を考えるのであれば、何を買うか?よりもいつ買うか?のほうが重要です。

加えてさらに深く考えるのであれば、いつ買うか?よりもいつ売るか?のほうが重要です。

買うタイミングというのはある意味二つしかありません。

大きく暴落したタイミングか株価が高値を更新したタイミング

です。おそらくあなたも裁量でトレードしていて、

よし!今だ!

と買って含み益になったことは何回もあるでしょう。

けれどもその含み益が出た銘柄を株価が下がっても持ち続けて結局トントンで終わってしまったということも多いのではないでしょうか。

このようにトレードにおいては買うタイミングだけでなく、手仕舞うタイミングも重要です。

いくら買うタイミングをうまくとらえたとしても、うまく手仕舞いできなければ利益は幻に終わります。

さらに深く考えると、いくら買うか?(資金管理)も重要です。

買うタイミングもばっちり!

売るタイミングもばっちり!

でも、ほんのわずかしか買っていなければ利益もごくわずかになります。

かといって、1銘柄に全資金を投入すれば、負けたときの損失が立ち直れないほどの大きな金額になってしまいます。

リスクとリターンのバランスを考えた適切な資金管理が重要なのです。

このように考えるとトレードの要素としては

・何の銘柄を買うか?

・いくら買うか?

・どのタイミングで買うか?

・どのタイミングで売るか?

の4つの要素で考えることが大切です。

もしあなたが、何の銘柄を買えばよいか?だけに意識が集中しているようであればぜひほかの3つの要素についても考えてみて下さい。それだけでトレードで成功する確率が大きくなると思いますよ。

 

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。