日経平均株価23000円大台回復の鍵は?【西村剛】



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日経平均株価が6月9日に23185円の戻り高値をつけたあと、一進一退の展開が続いています。

日経平均株価の23000円から24000円にかけてはコロナショック前の水準で、戻り売り圧力が非常に強い水準なのです。ここを超えてくればもう一段の日本株上昇があり得るのではないかと期待しているのですが、なかなか上値が思い展開に突入しています。

そのような相場のなか、6月第二週(6/8~12)の投資主体者別売買動向が発表されました。

注目の海外投資家は1809億円の売り越しとなり、5月3週からの海外投資家による買い越しがストップした形となっています。

一方、個人投資家は1011億円の買い越し、信託銀行は847億円の買い越しとなっています。

この期間、日経平均間株価は22613円でスタートし、その後9日に23185円を付けた後、22305円で終了しており、

海外投資家が日経平均株価23000円の大台あたりで日本株を売っていることが伺えます。

5月に入り、世界各国と比較して新型コロナ肺炎の影響が比較的小さい日本株を買っていたことが、これまでの日本株上昇の牽引力だったのですが、その海外投資家が売り越しに転じたことで、日本株が下落トレンドに入る可能性が出てきました。

海外投資家の売り越しはまだ一週だけですので、かれらの投資行動が変わったかどうかはもうしばらく様子をみる必要がありますが、日本株のトレンドに変化が出てくる可能性がありますので次週は少し注意しておきましょう。

 

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。