株初心者がトレードでうまく行かない理由【西村剛】

2020.08.18

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「株式投資を始めたのですがなかなかうまくいかないのです・・・

どこがいけないのでしょうか？」

このような相談をよく受けます。

聞けばこの方は株を始めて3ヶ月程度で、株の本を何冊か読んでから裁量でトレードされている方でした。

このように上手くいかないことが実によくあります。

なぜ上手くいかないのでしょうか？

答えは・・・

「株式トレードと株式投資の区別がついていないから」

だと考えます。

株価は短期では人間の感情（需給）、長期では価値（企業価値）で決まります。

人間の感情である需給は、チャートに現れ、企業価値は財務諸表に現れます。

1日や1週間といった短期トレードでは、主に人間の感情である需給を読み取るためにチャート分析を重視します。6ヶ月、1年、3年と言った長期投資であれば四季報や財務諸表を読み込む等、企業価値の分析を重視する必要があります。

トレードのスタイルや期間が定まってくると、おのずと自分が重視すべき分析が何か分かるのですが、株を始めたばかりの方ですと、四季報を基に銘柄を選びデイトレをしたり、チャート分析で長期投資したり、トレードする時間軸と重要視すべき分析がかみ合っていないことが多々あるのです。

今回相談された方もとりあえず売れ筋の株の本を購入し、軽く読み終わってからすぐに株を始められたようで、トレードと投資の違いにも気付いていなかったようでした。

株のトレードと株の投資では重要視すべき分析が異なります。あなたもぜひ一度考えて整理してみて下さいね。

 

ー西村剛

 

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 （過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある） システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。