順張り戦略の注意点【西村剛】

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米国大統領選挙や企業の中間決算発表を控え、
株式市場のこう着状態が続いています。

こういった市場全体がパッとしない相場では、

一部の材料がある銘柄や高値を更新している銘柄に資金が集中しがちで、

システムトレードでいうところの、
順張り戦略にシグナルが出やすい状況となっています。

順張り戦略を一言で表すと
「上昇トレンドに飛び乗る戦略」です。

株価が高値を更新したタイミングや
大きく上昇したタイミングでエントリーし、

上昇トレンドが終わったタイミングでイグジットする戦略で、

勝率は40％～50％と低いものの、
勝ちトレードの平均利益が大きいことが特長です。

そんな上昇相場に強い順張り戦略ですが
ひとつ注意しておきたいことがあります。

それは・・・

「最後は必ず利益が減少して終わる」

ということです。

順張り戦略は上昇トレンドに入った段階で株を買い、
上昇トレンドが終わった段階で株を売る戦略です。

手仕舞いするタイミングが、
上昇トレンドが終わった段階ですので、

必ずピークの含み益から落ちた水準で
手仕舞いのタイミングが発生します。

ただ、順張り戦略がうまくいっているときほど、
含み益が大きくなり、自分の気持ちも寛大になります。

ですので、

「手仕舞いのシグナルが出たけどまだあがるだろう」

と楽観的に考え、
シグナルを無視して保有し続ける方が意外に多いのです。

その結果、含み益がずるずる減少し、
気付けば含み損に変わっている・・・

ということもよくあります。

ですので順張り戦略では
手仕舞いのシグナルが発生した時は、
シグナル通り手仕舞うことを徹底させるのが重要です。

順張り戦略で上手くいっているときこそ手仕舞いを徹底して下さいね。

ー西村剛

YouTube   西村剛が動画で解説

10/20　米国株が下落し、日経平均株価も下落！米追加経済対策の影響は？

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 （過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある） システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。

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