米国大統領選挙後の日本株の行方【西村剛】

2020.11.07

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米国大統領選挙の勝者がいまだ決まらない状況が続いています。

とはいえ株式市場はすでにバイデン氏の勝利を織り込み始めており、選挙結果から次第に再びコロナの感染者数再拡大とそれに伴う経済対策への期待が交錯する相場になりそうです。

日本株に関してはすでに相場の材料が米国大統領選挙から、企業の中間決算発表に移りつつあり、好決算を発表したソニーが高値を更新したように、コロナ禍でも好決算を発表する銘柄に資金が流入しています。

これまで大統領選挙や企業の中間決算発表を控え、日本株はボックス圏で推移していましたが、終値ベースで日経平均株価がバブル崩壊後の高値を更新したように、再び上昇トレンドに入ったのではないかと考えています。

しかし、ただ上昇トレンドに入ったからといって安心するのはまだ早いでしょう。
というのもまだ米国ダウ指数は高値を更新していないですし、米国ナスダック指数も高値を更新していない状況です。
米国大統領選挙においてももうひと波乱あってもおかしくはありません。

ですので、もしかすると、今がピークで再度株価が短期的に下落する可能性は十分にありそうです。

そのため、基本的な投資戦略のスタンスとしては、押し目買い戦略が有効なのではないかと考えます。
押し目買い戦略は上昇トレンドにある銘柄の急落をとらえる戦略で、勝率も60％前後と高いのが特長です。

日経平均株価は終値ベースでバブル崩壊後の高値を更新しましたが、米国大統領選挙がらみの急騰相場はいったん天井を打ち、株価は上下を繰り返しながら緩やかな上昇トレンドに入るのではないかと考えています。

いずれにせよ、依然値動きの荒い相場が続きます。過度に楽観視したりすることなく、リスク管理を徹底しながらトレードに臨んで下さいね。

 

ー西村剛

 

YouTube   西村剛が動画で解説

11/6　日経平均株価は29年ぶりの高水準に！バイデン氏の優勢、大統領選後の株価はどうなる？

 

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 （過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある） システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。