マザーズが下落する3つの理由【西村剛】



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2021年11月以降、マザーズ指数がダダ下がりです。

計算するとここ4ヶ月でマザーズ指数は約40%下落しています。

2021年に比べ、2022年に入ってから投資パフォーマンスを大きく下げている個人投資家の方も多いのではないでしょうか。

足元の、商社株や海運株、資源・エネルギー関連株、非鉄金属株などの株価上昇に乗れている方は、損失は少なく、むしろ年初プラスをキープしている方もいることでしょう。

一方で、成長株に投資して、損切りせずに辛抱強く塩漬けしている投資家も一定数います。

もしかして、あなたもマザーズ銘柄を塩漬けしている投資家の内の1人ではありませんか・・・?

今回は、個人投資家に人気のあるマザーズ銘柄が、

一体なぜここまで急落しているのかを解説していきます。

理由は大きく分けて3つあります。


1つ目は・・・
【もともとかなり割高な水準まで買われていたから】です。

2020年3月のコロナショック以降、リアル経済が衰退し、マザーズに多く上場するネット関連企業に関心が集まり、その結果、PERやPBR,時価総額で見るとかなり割高な水準まで買われました。そしてコロナがようやく落ち着いたことやマザーズ銘柄の決算発表により、「そこまで業績が急拡大しているわけではない」ことが明らかになってきたことで、マザーズ銘柄への期待が急しぼみしているということが挙げられます。

2つ目は・・・
【金融緩和から金融引き締めの流れに変わったから】です。

コロナによる未曾有の金融緩和が行なわれた結果、株式市場に大量の資金が流入、コロナ過での業績拡大期待が大きかったマザーズ銘柄が買われました。その反動で世界的に金融緩和から金融引き締めへの流れに変わった2021年11月からマザーズ銘柄が売られる流れになっています。

3つ目は・・・
【4月に行なわれる東証の市場再編】です。

東証マザーズ市場は2022年4月に無くなり、東証プライに変わります。1つ目、2つ目の理由で大きく下落しているマザーズ銘柄ですが、東証の市場再編を控え、あえてこのタイミングでマザーズ銘柄を買おうという投資家は少ないのかもしれません。。

このように考えるとマザーズ銘柄の下落トレンドは4月まで続く可能性が高いのではないかと考えています。もちろん3月中にウクライナとロシアの戦争が解決に向かうなど明るい材料が出れば短期的に大きく反発することはあるでしょうが、反発後は戻り売りに押される展開となりそうです。

ロシアとウクライナの戦争により日本株は大きく下落しました。ただ下落したことで、優良銘柄が安く買えるチャンスでもあります。3月後半は割高なマザーズ銘柄よりも業績好調で割安な大型株に注目が集まりそうな相場になりそうです。今はウクライナ情勢が落ち着いたタイミングでの反発で、どのような戦略を取り、どのような銘柄を買うかを考える良いチャンスかもしれません。ぜひこのタイミングで考えてみてください。

 

ー西村剛

 

3/14 西村剛のYouTube【日経平均分析チャンネル】

14日の日経平均は+145円高の反発となりました。
岸田首相が12日に「Go To トラベル」の再開に向けた準備を始めるとの考えを示し、空運や鉄道、レジャー関連が買われました。

ついに日本株は復活・・・?
▼Youtubeで詳しく解説しています▼


※動画が見られない方はコチラから↓
【5分解説】日経平均+145円📈🎈GoToトラベルで日本株が復活😏❓(3/14)

 

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。