日本株下値のメドは？【西村剛】

2022.04.19

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18日の日経平均は1.１％下落、マザーズ指数は1.8％下落となりました。

ゴールデンウィークまであと10日となり、連休前のリスク回避的な売りが出てきている模様です。

今回のゴールデンウィーク期間中に米FOMCが開催されるということもあり、

米国のインフレ懸念が強まり更なる金融引き締め強化への可能性もあることから、

ここから月末に向けて売り圧力が強まることが予想されます。

また5月連休明けには決算発表がピークを迎えることから、決算持ち越しリスクを避けるための売り圧力も強まる可能性がありそうです。

このように日本市場においてはゴールデンウィークと決算発表の２つの要因により、

ここからもう少し株価が下がってくるのではないかと考えています。株価の下落に備えておく必要があるでしょう。

そこで気になってくるのは

【下値の目安はどのくらいか？】

です。

日経平均株価の下値の目安としては・・・

・悲観的なシナリオ：23600円

・中立的なシナリオ：26600円

・楽観的なシナリオ：27500円

くらいかと想定しています。

ロシアとウクライナ情勢がさらに緊迫化したり、米国長期金利が３％台に突入するなど大きく動いた場合は、

悲観的なシナリオを想定し、中立的なシナリオとしては現状とほぼ変わらない状況を想定した場合、

楽観的なシナリオとしては米国のインフレ懸念が弱まったり、ロシアとウクライナ情勢に改善が見られたりした場合を想定しています。


このように考えると目先は懸念材料が多く、日本株が本格的に上昇トレンドに入るとしてもゴールデンウィーク明けくらいかなと考えています。

システムトレードにおいても今はほとんどシグナルが無い状態です。シグナルが無いということは

【統計的に勝ちやすくはない相場】

と同じです。今はあせらずに次の相場に備えて力を蓄えておくべきタイミングかもしれませんね。

連休を控えて今のうちに過度に大きなリスクをとっていないか今一度確認しておきましょうね。

 

ー西村 剛

 

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 （過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある） システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。