カイジに学ぶトレード【Korosuke】

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korosukeです。

GWに入りましたが、私はあまり予定を入れずに今年は近場でゆっくりする予定です。

コロナ明けとはいえ、だいぶ自宅での生活に慣れてしまってあまり外に出なくても充実した時間が送れるようになりました。

時間がある時なので、カフェで溜まっている読みたい本を読みながら、緩く過ごしたいと思います。

読みたい本の一つで、漫画ですが、「カイジ」のシリーズでまだ途中までで読み切れていない
シリーズのものがあるので、まずはそれを最後まで読みたいと思っています。

カイジはちょうど株を始めたころに、株をやっている知り合いから教えてもらって初めて読みました。

とても面白くてはまってしまいましたが、正直株をやる人にとっては、カイジを見ると
ギャンブルトレードをやりたくなってしまうのであまり良くないかもしれません（笑）

超ハイリスクハイリターンで生きるか死ぬかというような勝負をしているので、ギャンブル以外の何物でもありません。

しかし、そんなカイジの話の中でも、一つだけ学ぶべきところがあります。

あまり内容を書くとこれから読む人のネタバレになってしまうので、詳しくは書きませんが、
カイジが地下の収容施設に監禁されて強制労働させられており、そこから脱出するときの話です。

カイジの所属している班の班長が、定期的にサイコロを振って出た目の数で勝負を決める
博打の会を開いているのですが、カイジはそこで勝負するも、全く勝てずにお金をすってしまいます。

どうやったら勝てるのか、考えていると、ふと、仲間が毎回の試合と出た目の数、誰が勝ったかの勝敗をメモしてデータを取っていました。

その過去の統計的なデータを見て、あることに気づき、カイジはそこで勝つための法則を見つけます。

ここで学ぶべきことは、毎回の勝負でなんとなく勝っている、負けているというのを数値化して統計的にデータをとったことです。

トレードでもなんとなく、今は相場が強い、弱い、という雰囲気を感覚的に感じている人は多いかもしれませんが、
それが、どの程度のものか数値化してとらえている人はあまりいないと思います。

システムトレーダーはまさにバックテストをして過去のデータから統計的な優位性を
見出しているのでこの点は当たり前のようにやっていることになると思います。

そして、これよりも大事なことは、データを手書きでメモして取っていることです。

一見するとアナログ的で、もっと自動的にデータを取得した方が効率がいい、と感じる人も多いでしょう。

たしかに、そういうときもあると思いますが、そのように便利にデータを取得できるようになったのはいいことではありますが、
その中身を自分の手で書いて整理していく作業をすると、いろいろと新たに発見することが多くあります。

例えば、システムトレードでもバックテストを行って計算結果で資産推移曲線や勝率、期待値、などデータを効率的に取ることはできます。

それでよいストラテジーを作ることはできますが、そこからもう一歩改善させるとしたら、
この結果をさらにいろいろな角度から分析していくことです。

たとえば、私の場合になりますが、実際にストラテジーを運用していく中で、
日々の損益の結果、何の銘柄で買って、何の銘柄で負けているか、その時の日経、
NYダウなどの全体指標の動きはどうだったか、といった情報を日々Excelに入力してデータをとっています。

地味な作業で、手で入力していますが、これを自動的に取得してワンクリックでデータをとることもできます。

しかし、まとまった情報を自動取得するのは便利で楽ですが、手で入力していくと、
自動取得では気づかないことに多く気づきます。

例えば、あるストラテジーの日々の運用結果を合計損益だけ見るのではなく、今日仕掛けた銘柄を見てみると、
8割勝っているが、1銘柄だけ大きく負けて足を引っ張っている、ではなぜこのような銘柄を引いてしまったのか、
その時日経はどう動いていたか、などを入力していくと、こういう局面でこのストラテジーは弱い、逆にこういう時は強い、
というような変化や気づきを感じ取ることができます。

これは、面倒くさい作業にはなるので、なかなかやろうと思わない人がほとんどだと思いますが、
こういう地味なところで、アナログ的なところにまだ優位性があったりと、新たな発見もあると思います。

ストラテジー作りや運用中に行き詰った時など、いろいろ考えて悩むようなことがあれば、
まず手を動かして実際にデータをとってみましょう。

その中に、打開するような発見や新たなアイデアが潜んでいる可能性があるので、地道にコツコツと継続していきましょう。

ーKorosuke

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