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日経平均は8月半ばには2万9000円を超える展開を見せていましたが、そこから日本株を始め、米国株ともに雲行きの怪しい状況となっています。
FRBパウエル議長の発言を受け、8月下旬より日米ともに株価は大きく調整、テクニカル指標では「売られ過ぎ」の水準まで到達したものの、ずるずると下がる展開となっています。
さすがにここまで下がるとリバウンドを狙いたくはなるのですが、システムトレードでは株価が下がったときにシグナルが点灯する逆張り戦略や押し目買い戦略でもほとんどシグナルが発生していない状況です。
株価が下がっているのに、なぜ逆張り戦略や押し目買い戦略のシグナルが発生しないのでしょうか?
というのも今回の株価下落は、暴落と言うよりは、8月前半に上昇した分が下がっただけと言う「行って来い」の状況だからです。
ですのでちょっと視点を変えると、今の水準がほぼ通常状態なのかもしれません。
このような状況を踏まえて9月相場を考えると、中旬から下旬にかけて株価がもう一段下落する可能性がありそうです。
というのも、例年9月は夏枯れ相場と言う言葉があるように材料が乏しく、売買代金も少なくなりがちです。そのようななか9月下旬以降は9月末の中間決算を控えて機関投資家のポートフォリオ調整に伴う売りが出やすい時期になります。特に今年パフォーマンスが悪かった銘柄は損切りされやすい時期ですので注意が必要です。
このように9月はちょっと厳しい相場になるかもしれませんが、逆に考えると逆張り戦略のチャンスになるかもしれません。しっかりと次の逆張りのタイミングに備えて今は力を蓄えておく時期でしょう。あせりは禁物です。次のチャンスに備えてしっかり準備しておきましょう。
ー西村剛
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西村 剛



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