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今月に入り為替が一時1ドル144円台に突入するなど円安方向に動いています。
為替が円安方向に動いている要因として一番大きいのが、
日米の金利差
です。
米国がインフレ抑制のためガンガン金利を引き上げていくのに対し、日本は金融緩和継続が続いていることで日米の金利差が拡大、その結果、大幅な円安につながっています。
この「日米の金利差」についてはまだ拡大する可能性が高く、ここからさらに円安が進む可能性が高いでしょう。
そこで重要となってくるのが、円安がメリットとなる銘柄、デメリットとなる銘柄を理解しておくことです。特に今は円安に加えて資源高により、業績に影響が出そうな銘柄が増えています。
まず円安がメリットとなる銘柄は・・・
●海外売上高が大きい会社
です。海外売上高が多い企業は単純に円安によって売上高は良くなります。
そういった企業は、ホームページに掲載されている決算説明会用資料などに、「為替レートの前提」や「1円円安になると利益にどれくらいインパクトがあるか」が記載されています。そうやって調べていくと、円安がメリットになっている銘柄かどうかを判別することが可能です。
そして、円安がデメリットとなる銘柄は・・・
●海外から原材料を輸入して国内で販売している会社
です。もう少し簡単にいうと、
●国内での売上が大きい製造業
です。
この業種はかなり注意が必要です。為替と原材料費の高騰というダブルパンチで業績に影響が出るからです。
こういった円安がデメリットとなる銘柄は、8月に発表された第1四半期決算で、業績悪化の兆しが出ている銘柄が多いです。
●売上高はそれなりにあるものの、利益がそれほど出ていない企業
●増収だが減益の企業
このような企業は為替と原材料高のダブルパンチを受けている可能性が高く、投資先としてはかなりリスクが高そうです。
このように、為替の動きは企業業績にも大きな影響を与えます。
今もっている銘柄や買おうとしている銘柄が、円安メリット銘柄か?デメリット銘柄か?をしっかりと見極めてから投資しましょう。
決算説明会用資料を見るなどのちょっとした手間隙で大きなリスクを回避できるかもしれませんよ。ぜひ実践して下さいね。
ー西村 剛
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